マウンパ×モノトーンなら、ストリートだってOK
毎度ご好評を頂いています「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第20回目となる今回は、マウンテンパーカ。アーバンアウトドアスタイルが定着した今、大人が選ぶべきマウンテンパーカとは?
アウトドアやスポーツといったキーワードが、大人ファッションにおいて定着した昨今。確かに、快適で機能的なウェアって、一度袖を通すと手放せませんよね。ということで、今回ご紹介するのがマウンテンパーカです。
「昨今アーバンアウトドアが人気を集めていますが、マウンテンパーカ自体はやっぱりアウトドアなイメージが強いアイテム。それを都会的に見せるには、まず色選びがポイントになります」
結論から言うと、そう、干場流おなじみのブラックは鉄板です。ただし、黒だけでなくダークトーンならOKなんです。
「さらなるポイントは、他のアイテムをモノトーンでまとめること。これにより、さらに都会的な印象を強められます」
と、ここでかつてない提案が。実は今回のコーディネート、スウェットにデニムパンツ、そしてスニーカーと、アイテム自体はすべてストリートなんです。
「意外でしょうが(笑)、モノトーンでまとめればちょっとルーズなシルエットのストリートスタイルも、大人に見せることが出来るんです。もちろん、スラックスなどを合わせるのもアリですが、イマドキはこれくらいラフに着ても良いかと」
さらに言えば、マウンテンパーカ自体もややゆったりめを選んでもアリなのだとか。
「僕にとっては、黒のレザーライダースと同じくらい使えるアウターです。雨の日はもちろん、フード付きなのでTシャツの上にサラッと羽織るだけでまとまりがいいんですよ」
なんでも、ちょっとした雨ならマウンテンパーカとキャップで出かけちゃうのだとか。これから秋の行楽やトラベルにおいては、特に重宝しそうです。
「干場編集長のスタイルクリニック」はYouTubeとの連動企画になっています。動画でさらに詳しく解説しているので、そちらも是非チェックを!
THE NORTHE FACE/ザ・ノース・フェイス
ダークカラーなら、こんなユルいシルエットもアリ!
Tシャツ9350円/クロスクローゼット、サングラス7万1500円/フィクサー(アルト エ デリット)、時計/6万5340円/マラソン、その他干場編集長私物
1985年以来販売し続ける名作マウンテンジャケット。2レイヤーのゴアテックスと共に、リップストップナイロンやベンチレーションなど、リアルに山岳で活躍するモデルです。そこに、ややルーズな黒デニムと白スニーカーを合わせ、アメカジスタイルに。
「シルエット自体はストリート。でも、ブラウンベースのマウンパにモノトーンのボトムスという組み合わせは、全体としてシックに見えます」
マウンパなら、シルエットの幅が広がります
マウンテンパーカー自体を、やや大きめにするのもあり。
「大人のストリートが定着した今、かつてのように細身にこだわる必要はありません。マウンテンパーカはそもそもレイヤリングを想定したアイテムとあって、大きめでも不自然になりません」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
いかにクールに見せるか、となればやっぱりコレも
やんちゃなストリートキッズとの差別化には、やっぱりサングラスが使えるんです。
「モノトーン=洗練さやモード感を演出するのが狙い。サングラスは打ってつけですが、そんな中でも落ち着いて見えるクラシックなウェリントンタイプを選ぶのがオススメです」
干場編集長のアドバイス②「時計」
腕時計はアウトドアに寄せてタフデザインを
いつもなら高級腕時計をチョイスするのですが、今回は比較的手頃なアンダー10万円のマラソン ナビゲーター デイト パイロット WW194013を。
「ハイスペックなマウンパには、やはりこれぐらいタフな腕時計が似合います。袖先の幅広ベルクロにも、顔負けしませんから」
干場編集長のアドバイス③「スニーカー」
ストリート御用達スニーカーを白で品良く
足元は干場編集長の私物である、ナイキのエア フォース 1のシュプリームコラボを。
「ややルーズな黒デニムとの組み合わせはまさにストリートですが、色の入っていないクリーンな白アッパーなら、品良く見せることが出来ます。真っ白をキープするのも大事ですよ」
WOOLRICH/ウールリッチ
大人見えとハイスペックの絶妙バランス
1970年代頃のマウンテンパーカに着想を得た、やや長丈のこちら。シンプルな黒のワントーンも相まって、ジャケットスタイルにおいても重宝します。といっても、3レイヤーの撥水透湿素材や軽量なビスロンジッパーを採用するなど、スペックはれっきとしたアウトドア仕込みですが。
PEUTEREY/ピューテリー
長めの着丈なら、都会顔に見せられるんです
こちらも一見するとアーバン顔にまとまっていますが、そのスペックは実に高し。なにせ、ゴアテックス・軽く薄くそれでいてあたたかいプリマロフト中綿まで採用しているのですから。腰下まですっぽりと覆ってくれる長めの丈も、洗練された印象を後押しします。
K-3B/ケー スリー ビー
街も山も馴染むイマドキのオールラウンダー
こんな黒のワントーンは、まさに干場流マウンテンパーカの理想。それでいて、軽量なシンセティックファイバーを使用し、さらに防水透湿性素材、シームテープ、ストレッチ、さらにはクイックドライとプロフェッショナルスペックを披露。つまり、街もアウトドアもこれで網羅。
Patagonia/パタゴニア
実はこんな派手色もアリなんです
意外や意外、こちらのビビッドグリーンのパタゴニアは、干場編集長の私物なんです。
「アウトドアウェアという大義名分があるので、派手色を大人が着ても実は違和感がないんですよね。こんな薄手で軽量なのに防水仕様なマウンパがあれば、ゴルフやジョギングで頼りになりますし」
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
ゴールドウイン カスタマーサービスセンター 0120-307-560
クロスクローゼット 03-5770-5274
マラソン jpn@chronoworld.jp
アルト エ デリット 052-253-7718
ウールリッチ 青山店 03-6712-5026
アオイ 03-3239-0341
K-3B 076-208-3180