秋冬コーデはニットカーディガンがあるとすこぶる捗る!
毎度ご好評を頂いています「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第18回目となる今回は、ニットカーディガン。アウターを着込むにはまだ早い今時期、ニットカーディガンはおあつらえ向き。でも、ちょっとオジサンっぽい印象ありません?
ロンT1枚だと物足りない、でもアウターをがっつり着込むには早い今日この頃。ニットカーディガンは、確かに狙い目のアイテムです。でも、なんとなく日曜のお父さん的な、いわゆる守り一辺倒なイメージがしちゃうんですよね。その辺り、どうなんでしょう。
「なぜ、カーディガンがいいのか? それはTシャツの上に軽く羽織るのに打ってつけだからです。ボタンアップにジップアップ、襟付き襟なし、はたまたブルゾン系と、結構種類が沢山ありますからね。ともすればその脱力感がオジサンに見えることもありますが、素材とコーデ次第でイケてる姿に一変します」
それだけバリエーションがあるなら、確かに季節の移り変わり時期に重宝しそう。では理想の素材とは。
「カシミアやシルクといった上質素材なら、日曜のお父さん的な雰囲気になりません。間違っても毛玉のついたニットカーディガンはNGです(笑)。色も比較的暗めな色の方がオススメ。ニットで明るい色だとあたたかみがある反面、膨張して見えて、全体的にほっこりした印象になりますから」
お次は組み合わせ方。それによっては、せっかくの上質素材も台無しなりかねないとか。
「チェックシャツにスラックスでは、確かにオジサンになりますね(笑)。それを回避するには、スポーティにまとめるといいですよ。アクティブなアイテムと組み合わせることで、カーディガンも華やかに見えてきます」
その上で気になるのが色。干場流としては、やっぱり黒? と思っていたところ、それ以外の選択肢も今回はありとのこと。
「白や黒といったベースカラーと相性の良い色を選んでいます。カーディガンはジャケットやコートのインナーとしても使えるだけに、ベースカラーと合わせやすい色を揃えておくと、結構使えますよ」
なるほど、アウターとしてだけでなくインナーとしても使いどころがあるカーディガン。これ、結構使えそうです。
「干場編集長のスタイルクリニック」はYouTubeとの連動企画になっています。動画でさらに詳しく解説しているので、そちらも是非チェックを!
Blu Bre/ブル ブレ
品の良さとスポーティさのバランスがカギ
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Tシャツ9350円/クロスクローゼット、パンツ2万5300円/K-3B ZERO(K-3B)、靴3万7400円/ヴァルスポルト(チンクエステッレ)、バッグ9万200円/シセイ(ストラスブルゴ カスタマーセンター)、腕時計「BR 03-94 パトルイユ・ドゥ・フランス」74万8000円/ベル&ロス(ベル&ロス 銀座ブティック)
アームにラインの入ったスポーティな雰囲気を生かして、ジョガーパンツ&スニーカーとコーデ。一見スポーツ感が強めですが、素材がカシミア×シルクとあってそれでも上質感が漂います。
「ジョガーパンツにスウェットのジップアップパーカだとスポーティ過ぎますが、ニットカーディガンにすることで大人に格上げできます。とは言え、上品になり過ぎるとオジサンっぽくなるので、ラフに腕まくりをするとバランス良しです」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
おなじみのサングラスは濃度薄めが狙い
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サングラス一発でコーデがクールに見えるのは、過去回で何度もご紹介した通り。そんな中、今回はレンズ濃度薄めをチョイスしています。
「ニットのやわらかい印象に対して、真っ黒サングラスだと少々アンバランス。濃度薄めの方が、表情もやわらかく見えます」
干場編集長のアドバイス②「時計」
腕まくり×デカ腕時計でタフさをアピール
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腕まくりした手元には、ゴツめな高級腕時計を。上質なカシミア×シルクニットにスポーティなジョガーパンツという組み合わせを、腕時計でも体現したいところ。
「薄手のニットカーディガンは、ともすれば華奢に見えがち。ゴツめな腕時計を合わせることで、オトコらしく見えます」
干場編集長のアドバイス③「ミニバッグ」
全体的に上質に見えるかが肝要、だからレザー
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合わせたのはグレインレザーのミニショルダー。スポーティではありませんが、そこにはちゃんと狙いがあるようで。
「ニットカーディガンが上質素材であると同時に、腕のラインがあくまでスポーティ寄り。となると、バッグは上質な素材感を感じさせるレザーの方がバランスが良いんです」
干場編集長のアドバイス④「スニーカー」
あくまで大人に見せることがポイントです
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足元はハイテク系ではなく、ニットにもジョガーパンツにも両方マッチするクラシック系ランニングスニーカーをチョイス。
「派手なハイテク系だと、オジサンではなく学生っぽく見えてしまいます。腕にラインが入ったニットカーディガンは、プレッピーでもおなじみですしね」
SLOANE/スローン
一着持っておくと便利、その好例がこちら
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高級ウールの代名詞的な存在であるジーロンラムズウールを採用し、5ゲージで編み上げたこちら。ややゆとりを持たせたシルエットと共に、極上にリラックス感のある着心地を楽しませてくれます。こんなベーシックなミディアムグレーなら、どんなコーデにもマッチ。
ZANONE/ザノーネ
今時期から真冬まで活躍する頼れるやつ
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スタンドカラーカーディガンのキョート。上質なメリノウールを5ゲージというローゲージで編み上げることで、秋の羽織りはもちもん、冬はコートのインナーとして合わせやすいです。シルエットはスリムなのもレイヤードしやすくなります。
MC GEORGE/マックジョージ
英国ジェントルマン御用達の貫禄カーデ
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映画「ドラゴン・タトゥーの女」で、俳優ダニエル・クレイグが自前で用意し着用したという噂もあるこちら。素材はウール×カシミアで、やわらかくも目の詰まった編み地は実にあたたかです。革巻きのボタンに、英国トラッドな貫禄が漂います。
30/70 Trenta Settanta/トレンタセッタンタ
一度袖を通すと、ヘビロテすること確実
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カシミア×シルクの極上素材は、素肌の上から着てもチクチクなんてしません。シンプルなミドルウェイトなので、アウターとしてもインナーとしても活躍。スポーティなジップアップですが、その上質な素材感があくまでも大人なラグジュアリーを主張してくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
【問い合わせ】
ヴァンドリ青山本店 03-6418-7832
クロスクローゼット 03-5770-5274
K-3B 076-208-3180
ストラスブルゴ カスタマーセンター 0120-383-563
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ベル&ロス 銀座ブティック 03-6264-3989
第一ニットマーケティング 0258-66-6676
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スローン 03-6421-2603