大人は腕時計でコーデにクラス感をプラス
毎度ご好評を頂いています「干場編集長のスタイルクリニック」略して【スタクリ】。第14回目となる今回は、お待たせいたしました、高級腕時計です。名モデルが軒並み高値を付けている今、腕時計選びにおける干場編集長のポリシーとは?
腕時計を付けない人が増えている一方で、高級腕時計市場は活況。そんな中、干場編集長は腕時計の重要性を説きます。
「特に高級腕時計、それも機械式はオトコのステイタスでありジュエリーでもあります。昨今、スポーティでシンプルなコーデが重宝されていますが、そんなコーデにこそまさに必要です」
確かに、カジュアルなコーデがビジネスでさえ受け入れられるようになった今、大人のオトコとしての格を示すには、腕時計は打って付けのアイテムです。とはいえ、機械式時計の場合はそれなりのブランドになるとやはり高額なのが気になるところ。
「一般的な機械式時計だと、200個ぐらいのパーツが使われています。極小のパーツまで丁寧にポリッシュされ、この小さなケースの中に詰め込む技術を知れば、高額になるのもうなづけると思います。高ければなんでもいいというわけではありませんが、やはり高額なモデルの格上げ効果は抜群です」
3針、クロノグラフ、レクタンギュラー、ダイバーズなどなど、腕時計のバリエーションは実に多い。そこで、選びの大原則を教えてもらいました。
「スーツの時は、シンプルな3針のドレスウォッチが原則。昨今スポーツウォッチも許容されつつありますが、やはりリッチな大人カジュアルに合わせたいところです。それがラグジュアリーなスポーツウォッチ、すなわちラグスポ腕時計ってやつです。具体的には、一流ブランドが作る、ヨットやモータースポーツ、パイロットといった背景を持つ腕時計のことですね」
そんな腕時計を可能であれば何本も揃えたいところですが、価格的にそうもいかないもの。そんな中、これを選べば大丈夫という腕時計を教えてくれました。
「個人的にオススメなのが、ネイビーブルーです。メンズファッションの定番色なので、合わせやすいんですよね」
ちなみに、高級腕時計を持っているとモテるのかどうか聞いてみたところ。
「最近は女性雑誌でも詳しい時計特集をしていたりするので、知識を持っている方が増えたと思います。ただ、機械式腕時計は突き詰めると結構マニアックなので、あまり語り過ぎると、まずモテないので注意です(笑)」
コーデとしては主張しつつ、トークでは控えめにってことですね。
「干場編集長のスタイルクリニック」はYouTubeとの連動企画になっています。動画でさらに詳しく解説しているので、そちらも是非チェックを!
Breitling/ブライトリング
名門のダイバーズ、ラグスポってこういうこと
1960年代のスーパーオーシャン スローモーションのデザインを踏襲し、レトロさとスポーティな雰囲気が融合するスーパーオーシャン。言うまでもなく名門ブランドですが、300mの防水性能を誇る高性能ダイバーズという、まさにラグスポ腕時計の好例です。
「ケース径42mmの存在感あるサイズですが、モノトーンをベースにしたカラーリングは、コーデを選ばずマッチしてくれます」
こんなスポーツコーデにこそ高級腕時計を
Tシャツ8250円/クロスクローゼット、ショーツ2万6400円/K-3B ZERO、サングラス14万3000円/フィクサー(アルト エ デリット)、靴10万100円/トッズ ノーコード(トッズ・ジャパン)
ポケットTシャツにブラックショーツ、そして足元もスニーカーとスポーティなコーデ。シンプルなカラーリングはクリーンでスタイリッシュですが、膝上ショーツはともすればラフに見え過ぎることも。
「高級腕時計があるだけで、コーデの格がグンと上がります。特に軽装な夏シーズンにおいては、その効果はより高くなります。コーデとダイヤルの色をリンクさせると、よりオシャレに見えますよ」
干場編集長のアドバイス①「サングラス」
腕時計と共にサングラスでもひと押しを
夏コーデにおいて、腕時計と共に活用したいのがサングラス。シンプル&ベーシックなコーデも、サングラスがあるだけでスタイリッシュに見えます。
「スポーティなコーデの時こそ、こんなクラシックなウェリントンタイプがオススメ。ショーツでも大人な雰囲気にまとまります」
干場編集長のアドバイス②「スニーカー」
派手色じゃなくシックな色であくまで大人に
ラグスポ腕時計の良いところは、革靴からスニーカーまで似合う幅が広いという点。今回合わせたのはトッズ ノーコード J。
「ハイテク顔のスポーティなデザインながらトッズというブランド力を備えた、これもいわばラグスポです」
PANERAI/パネライ
色使いも素材も、今まさに選びたい1本
まさに今時期のコーデに似合うネイビーを纏ったこちら。ダイヤルはよく見るとグラデーションになっています。ケースとダイヤル採用されている100%リサイクルのeスティールによって、時計総重量の約半分がリサイクル素材で構成されています。ファブリック製のストラップにも、ペットボトルをリサイクルした素材が用いられています。
IWC/アイ ダブリュー シー
オンオフで活躍してくれる万能デザイン
シンプルな3針ながら、ケース径は43mmと存在感あり。1940年代の飛行監視要員用腕時計に着想を得ていると聞けば、納得です。さらに、60時間ものパワーリザーブやブレスレットをクイックに変えられるEasX-CHANGEなど、実用的な性能を備えています。
FRANCK MULLER/フランク ミュラー
シンプルな白Tもこれで断然ラグジュアリー
トノウ型における代表格といえば、やっぱりここ。1920〜30年代のアール・デコ様式に着想を得た直線と曲線を組み合わせたデザインは、さらに立体的なダイヤルが存在感を強めます。サイズは53.7×44mmと大型ながら、裏面の曲線によりフィット感は文句なし。クロコダイル×ラバーストラップもコーデに華を添えます。
Chopard/ショパール
機械式時計の醍醐味をエレガントに主張
フライングトゥールビヨンを搭載した新モデル。6時位置に見えるのがそれで、機械式腕時計の醍醐味である複雑機構を眺めることができます。一方で、アレッチブルーカラーを配したダイヤルは全体的にシンプルな印象。ビスデザインも実にさりげなく。
PIAGET/ピアジェ
大人が持つべきラグスポ腕時計の理想
ラウンドとクッションの融合を絶妙なバランスで実現した美しいケースは、さすがジュエリーにおいても名門なここならではです。一見ドレスウォッチに見えるシンプルなデザインですが、れっきとしたスポーツウォッチ。こんなブラックダイヤル&ストラップなら、ヘビロテ確実。
Bell & Ross/ベル&ロス
街もドライブもレストランも、これ1本で
オトコ心をくすぐる、見るからにタフなケースデザインながら、いざ着けると実にスタイリッシュ。スポーティなクロノグラフなのに、アーバンな雰囲気を纏います。シンプルなモノトーンですが、スポーツウォッチ系では比較的少数派なクッション型ケースが、手元で主張します。
EBERHARD/エベラール
見るからに普通じゃない4連クロノ
ダイヤルにずらりと並んだ4つのカウンターが、その名の由来。ベゼルが薄い分、ダイヤルが大きく実に迫力があります。大ぶりなラグも、その後押しを。ラバーストラップにプッシュボタンがスポーティさを強調しつつ。クル・ド・パリ装飾がエレガントに見せてくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Ryoko Kanemoto
Hair&Make-up:Megumi Ochi
Model : Noah Ishikura
Text:Masafumi Yasuoka
Direction:Yoshimasa Hoshiba
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K-3B ZERO 076-208-3180
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