会がスタートして1時間が経過した頃、よくある合コンのように席替えをした。
「私、紀人さんのとーなり」
そう言ってちゃっかり志保は紀人の隣をしっかりキープすると、さりげなくボディタッチを始めていった。
何気なく肩に触れ、足で紀人の足に触れ、太腿に触れる。遠くからだんだん体の中心へ触れる場所を移動していくのが志保のテクニックだ。最初、紀人は驚いていたが、すぐにまんざらでもない表情となっていくのを志保は見逃さない。そして耳元で追い討ちをかけた。
「ねぇ、この後、紀人さんと二人でどこか行きたいな。ダメ?」
「うん、いいね。どこか消えちゃおうか」
男性なら、女優の高岡早紀を思わせるような志保の白肌で肉感的なボディを前にして断る人はまずいない。もちろん紀人も例外ではなく、そのフェロモンにすっかり魅了されて二人で夜の街へ消えていった。
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