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HEALTH 「超名医に聞け!」

テストの点より「好奇心」を伸ばせ!。脳医学の権威が教える夏の「学業成績アップ法」

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まず大事なことは親御さんが「うちの子供はどうせダメ」とあきらめないこと

人間の脳には可塑性という能力が備わっています。これは、脳はコンクリートのように「固まる」のではなく、粘土や針金のようにいくらでも形を変えられるという性質のことです。

「頭が悪い」「学校の成績が振るわない」というのは現在の「状態」に過ぎず、脳を鍛える=学習時間をかけることで確実に改善します。それが脳の可塑性です。

シンプルにいうと、時間さえかければ誰でも確実に頭はよくなるんです

勉強にどのぐらい時間をかけたかが、学業成績を左右する。頭の良し悪しは時間で決まる。そうとわかれば親がすべきことは、子供にたくさん勉強をさせること。でも、それができれば苦労はしないのですが……。

「子供はいくら勉強しろ! と言われても勉強しませんよね。自分の子供時代を思い出しても、親に言われて素直に勉強したという人は少ないのではないでしょうか。

では、どうやったら子供に自分から勉強させることができるのか? 言い換えれば「学習の自己主体性」を育むのには、どうしたらよいのか。


©︎gettyimages

その答えを脳医学の見地から出すと、ズバリ子供の好奇心を伸ばすことに他なりません。遠回りのようですが、これが一番近道であり、王道なのです。

虫採りでも、鉄道でも、お絵かきでも、子供が目を輝かせているものに、没頭できる環境を作ってあげましょう。親に強制されるのではなく、好奇心をもって好きなことにフルコミットしているとき、子供の脳はメキメキと育っています。


©︎gettyimages

人間の脳のなかでもとくに重要な器官に「海馬」があります。この海馬は脳の中で、唯一、何歳になっても新しく神経細胞が生まれる部位で、人間の生活に欠かせない「記憶」を司っています。

この海馬と隣接し、深い相関関係にあるのが「扁桃体」という器官。好きなものに没頭しているときは、扁桃体の働きが活発になり、それに伴って海馬の働きも活性化される。すると、記憶力がよくなるという正のスパイラルが生まれるのです。

逆に、いやいや勉強しても、扁桃体に赤信号が灯り、海馬が不活化されてしまう。これが負のスパイラルです。

だから、まずは子供に好きなことに没頭させることをお勧めします。それが海馬の地頭力の強化につながり、さらに別の分野への好奇心に広がっていきます。それは必ず学業の分野にも波及していくのです。その道筋にうまく誘導してあげるのが、最も効率のよい教育法なんです」



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