あっという間に8月に入り、子供たちの夏休みも本番に突入。
夏休みぐらい、ノビノビと遊ばせてあげたい気持ちと、勉強に励んでほしい気持ち……、その狭間で悩んでいる保護者の方は、少なくないのではないでしょうか。
そんな親心に揺れるすべての方に、「夏休みに伸ばすべきは、学業より好奇心です!」と力強く断言するのは、東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授。
5歳の幼児から80歳を超える高齢者まで、これまで実に16万人超の脳画像を読影、解析して、認知症や加齢のメカニズムを研究している、脳医学の権威です。
子育てに関する著述を多く持ち、そのいくつかはベストセラーとして厚い支持を集める瀧先生に、「脳科学から見た、子供の育脳」についてじっくりお話を伺いました。
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瀧先生「私には一人息子がいます。仕事は少し特殊に思えるかもしれませんが、世の親御さんと同じように、我が子の幸せを願っている、ごく普通の父親です。
多くの親御さんにとって「我が子の幸せ」とは、「子供の自己実現が叶うこと」だと思います。子供が「自分の力で、なりたい自分になること」。自己実現力を養うサポートをすることが、親の最も重要なミッションだと私は考えています。
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©︎gettyimages
そのために欠かせないのが、「学業成績」です。話は急に現実的になりますが、学業成績が高ければ、将来就きたい職業の選択肢が広がります。
また、最近では学業成績が高いと、精神と肉体面の健康によい影響を及ぼすという論文も注目を集めています。学業成績はいいに越したことはないのです。
では、どうやったら学業成績を上げられるかという本題に入りたいと思います。
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