2021年6月に新型が登場した、トヨタ「ランドクルーザー」(300系)。世界中から予約注文が殺到しており、納期は4年となっていたが、2022年7月1日時点で遂には受注停止となってしまった。
仮に、納期が4年以上ともなると、その間にマイナーチェンジがあってもおかしくはないが、新車契約後は通常、変更や取り消しはできない(キャンセル料がかかる)。もし納車待ちをしている間にマイチェンがあった場合、どうなるのだろうか。
■新車の倍の価格で流通するほど人気
ランクルに限らず、コロナ禍による影響などによって、昨今新型車の納期はかなり長くなっている。たとえば、2022年1月に新型が登場したトヨタ「ノア/ヴォクシー」は現在、ホームページ上で6ヶ月以上(ハイブリッド車)とされている(実際には1年ほど待つことになるようだが)。しかし、それにしてもランクルの4年は長すぎる。待ちきれず、先代のランクル200系を買う方もいることだろう。
しかし、その200系もいま、高騰している。ご存じの方も多いと思うが、ランクルは「儲かるクルマ」。リセール価格が非常によく、先代200系ランクルでは、4~5年落ちの中古車であっても、新車価格を超える程の高値で取引されている。そのため、新型300系ランクルは購入の際、ユーザーと「購入後一定期間は販売(転売)しない誓約」を交わしたうえで販売しているのだが、中古車オートオークションでは、既に「走行距離ゼロ」の300系が流通している。
グレード別の相場をみると、「GRスポーツ」は1400万円で安定、最上級グレードの「ZX」は5月初旬には2000万円を超えた個体もあったが、現在は1400万円ほどで、GRスポーツと変わりない。7人乗りが5人乗りよりも100万円以上高く、ボディカラーはパールホワイト、内装はベージュ本革仕様が人気だ。