彼には子供がいなかった。彼と同じ年の妻は、仕事を優先していた。
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「子供が欲しいというので、『赤ちゃんを産んであげる』と、避妊をしなかったんです。すぐにできるかと思ったら、一向にできない。奥さんから奪いたい一心で、料理を作ったり、マッサージをしたり、性的なテクニックを磨いたり、美容に気を使ったり……彼も私の部屋に入り浸るようになり、“やった!”と思いました」
なぜ女子大生が二回りも年齢差のある既婚男性に、そこまで入れ込んだのか。
「彼に会えない夜は、涙を流していました。J-POPのラブソングの世界を地でいっていた。仕事優先の奥さんよりも、私のことが好きだと言ってくれる。“勝った”と思うのが気持ちいいんです。『お前だけを愛してる』と言われながらギュッと抱きしめられるのが好き。障害があるほど、恋は燃えるんです」
当然、そんなことをしていれば、相手の妻にバレるはずだが……。
Text:Aya Sawaki
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