しかも、 "H"なロゴの刺繍はフロントパネルではなくサイドクラウンの左前方に移され、見事なくらい同色なので、完全なるカモフラージュ状態。
さらに、後ろでサイズ調整するボタンは今作も鞍の鋲をモチーフとした"クルー・ド・セル"なんですが、まったく目立たないんで、おそらくエルメスだとは思わないんじゃないでしょうか。
色に関しても、結構渋めなカーキで、これが軍モノとも好相性。先日紹介したカットオフしたM-47と合わせて、足元がサンダルだったりしたら、まず気づかれないんだろうな…。
ただ、使われてるリネンは群を抜いて素晴らしいので、わかる人が見たらラグジュアリーなブランドのものだってことくらいは わかるはず。まぁ、そのくらいで丁度イイ。
なにはともあれ、リネンってのは本当に蒸れないし、濡れてもすぐ乾く。これからやってくる鬱陶しい梅雨や、その先に待ち構える猛暑に大活躍してくれるので、どうにか減価償却もできるかな。
いや…、2〜3年やそこらじゃ無理だな。だって、それなりの革靴とほぼ同価格だったから。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka
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