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LIFESTYLE 女たちの事件簿

【後編】“地下アイドル”とホテルで……。小4の娘を持つ母親が目覚めた「新しい趣味」そして…

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「え! あ、愛です」

「愛さんっていうんですね、驚かせちゃいましたかね。ファンの皆さんのことは全員覚えているんですよ、僕。愛さんのことも今日、しっかり覚えました」

そういってにっこりと笑うヒカルに、愛はどうしようもないほどの高揚感を覚えていた。こんな天使みたいな、彫刻みたいな、美しい男の子に名前を呼ばれた。それだけで手が震えてしまう。

「ではチェキ撮りまーす、3、2、1」

スタッフの掛け声で、ヒカルが愛にぐっと密着する。抱きしめられるような形で、写真を撮られる。ぐっと下半身も密着するかのように引き寄せられる。体温が伝わる。

その瞬間に、愛はもう身体が溶けてしまいそうになった。

「はーい、では次の人お願いします!」

スタッフの掛け声で、急に夢の時間が終わる……。高鳴る胸を抑えながら去ろうとする愛に、ヒカルは小声で「これ」と言ってそっと握手するふりをして小さな紙を手渡してきた。

 

なにがなんだかわからないまま、愛がそっと紙を見ると、そこには電話番号が書かれていた。



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