愛車を見ればその人がわかる。どのような嗜好、志向、思考を持ち、日々暮らしているのか、車を見ればわかる。不定期連載「あなたのクルマ見せてください!」、今回はデイムラーダブルシックスとケータハムスーパーセブンBDRに乗るITコンサルタント内田栄治さんに会ってきた。
内田さんは、大の英国好きで、装いにも英国趣味が満ちている。もちろん、車もそうだ。
1991年式の正規ディーラー車であるデイムラーダブルシックスは1年ほど前に260万円で手に入れたという。買ってすぐに、ジャガーの整備販売の専門店に入庫させ、膿を出し切った。100万円をかけたことで「ほぼ完ぺきな状態」だと内田さんは言う。
アンダー400万円で、V12気筒エンジン、コノリーとウォールナットに囲まれた世界が手に入るのだ。が、「燃費は高速で4~5km、一般道で2とか3kmです」と内田さん。
もう一台の愛車は、1989年式のケータハムスーパーセブンBDRスペシャル。1600ccで登場したBDRに100ccの排気量アップを加えたのがスペシャルのゆえん。こちらは同車種を持つ友人のガレージ(室内)で保管している。レース関係の仕事を持つ友人がメンテナンスを見てくれる、という至れり尽くせり状態。
こちらは試乗させてもらったのが、とにかく痛快! 5500rpm以上でもっともパワーを発揮すると言われるコスワースによるエンジンは、低速でも官能的なのだが、やはり回せ、回せとドライバーへ訴えかけてくる。
ダブルシックスとBDRスペシャルという同じ英国車でありながら、個性が異なる2台を持つ内田さん(もちろん、実用性の高い現代車もお持ちだ)のライフスタイルが垣間見えた。
春の気持ちよい天気のなか、宮ケ瀬ダム周辺での取材であったが、車好き、バイク好きが平日だというのに、数多くいた。その顔々には笑顔が溢れていた。やっぱり車って楽しい、と再確認した。あなたのクルマも見せてください。
そんな取材をおさめた動画もあります。ぜひご笑覧ください。
Text:Takashi Ogiyama
Video:Yoshihide Shoshima