2022年の主要時計ブランドの新作発表会、ウォッチズ&ワンダーズ2022が終了して、今回Goroが考える最大のサプライズはロレックスが発表したGMTマスターⅡ REF126720 VTNRでした。多様性を尊重する時代に相応しい時計をロレックスが発表したことは時計業界へ、今後どのような影響を与えるか紹介します。
ジェンダーレスやダイバーシティは時計界でも配慮が必要!

keiwatch1さんの#腕時計魂での投稿より
腕時計の世界は趣味性が高いゆえ、大きな変化を好まず、時計ブランドもこれまでの商習慣を変えることへの抵抗があったことは、間違いありません。かつての時計ブランドのラインナップは基本的にメンズが中心で、レディースモデルのラインナップは明らかに少数でした。
しかしこの10年ほどで世界のプロダクト・ブランドの間でまず主流となってきたのが、性別で差別しないジェンダーレスという考えです。さらに近年ではダイバーシティという考え方も普及しています。
ウォッチズ&ワンダーズ2022でもレディースモデルの投入が目立った気がします。Goro目線ではヴァシュロン・コンスタンタンが新作で積極的にレディースモデルを投入しているように映りました。
メンズモデルの独壇場だったコンプリケーションモデルでもレディースモデルを投入して拡充しているのが特徴です。ヴァシュロンはリシュモングループの流れがそうであるように、ユニセックス(男女共用)的なラインナップへ変更しています。
ヴァシュロンはオーヴァーシーズを発表した頃からインターチェンジャブル・ストラップなどを業界に先駆けて採用するなど、三大ブランドの中でも積極的に業界の常識打破に取り組んでいました。
2022年もその挑戦的な哲学は健在なような気がしました。