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盗難車ワースト3台。2位はプリウス、1位は? なぜこの3台は盗まれやすいのか?

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■ランクル/LXは海外への転売、プリウスは触媒が目的

前述の調査結果によると、2021年の盗難件数は2425台。2020年は2964件、2019年は3800件と、ここ3年だけ見れば、毎年約20%ずつ減少しているものの、いまも多くの車両が盗難被害に遭っている。なかでもなぜランクル、プリウス、LXの3台が狙われるのだろうか。

2021年8月に新型300系ランクルが発売となっているが、この先代200系ランクルも、中古車市場では高値が続いている

ランクルとLXに関しては、世界レベルで人気が高いモデルであることから、日本で盗難されたあと、海外へと売り飛ばされていく。盗難するのであれば「儲かる」モデルでなければならないが、ランクルやLXは、とくに中東で人気が高いことから、4~5年落ちの中古車であっても、新車価格を超える程の高値で取引されている。窃盗団にとってはもっとも「儲かる」仕事であるため、狙われやすいのだろう。

2021年10月に登場した、レクサス新型LX

また、人気モデルであることから、修理用パーツとしても需要があるため、さらに古いモデルであってもリスクは同様。アフターサービス市場は、利幅が大きいことで知られている。盗難車を分解して部品として扱えば、厳しい輸出港湾警察の調査をかいくぐれる場合も多く、犯行グループは、高い収益を得られることになるのだ。

1997年に、世界初の量産ハイブリッドモデルとして登場した、初代プリウス。写真の現行型は2015年に登場した4代目だ

プリウスに関しては、高価な三元触媒を目的として、盗難されているようだ。排気ガス中の有害成分を除去する触媒にはプラチナ、パラジウムやロジウムといった高価な貴金属が含まれている。ハイブリッド車は、ガソリンエンジン車に比べ触媒の劣化が少ないため、プリウスが狙われるのだろう。もちろん、昨今は、プリウス以外にもハイブリッド車が増えているが、プリウスなら確実にハイブリッド車である、ということから、プリウスが狙われやすい、ということがあるのかも知れない。

【後編では盗まれないための対策3選をお伝えします】

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Text:Tachibana Kazunori,MMM-Production
Photo:TOYOTA,LEXUS
Edit:Ogiyama Takashi

 



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