ジワる心地よさに人気が集中。唯一無二の存在に
安全性や環境性能の規格が世界的に統一されつつある現在ですが、クルマは工業製品とはいえ、多少の濃淡あれどやはりお国柄が反映されます。そして輸入車といえばドイツ勢の強さは相変わらずなのですが、ジリジリとその販売台数を伸ばしているのがフランス車です。
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で、今回はフルモデルチェンジの新型が年内販売予定とアナウンスされる人気MPV『ルノー・カングー』の現状を調べてみました。欧州市場ではパーソナルユースのカングー、商用車のカングー・バンとも絶賛発売中。エントリー価格はカングーが25,500ユーロ、バンが21,300ユーロでした(フランス価格)。
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現在は終売となってしまいましたが、旧カングーの最終日本仕様の価格は6速MTが254万6000円でEDC(AT)が264万7000円であり、その個性的なキャラクターと実用性を考えれば大変バリューな実に楽しい趣味車でした。しかし、数か月先の為替レートはわかりませんが、ニューモデルの値上げは避けられぬ雰囲気に背筋がヒンヤリ。新型カングーの出来栄えが気になります。
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まずはモデル毎に懸念されるボディサイズからおさらいしましょう。コレを見て大きいと感じるか、適切と考えるか。趣味車の世界はいつも微妙な悩ましい判断となります。
●新型カングー(欧州仕様)
ボディサイズ:全長4486×全幅1919×全高1838(1893)mm
ホイールベース:2716mm
●旧型カングー(日本仕様)
ボディサイズ:全長4280×全幅1830×全高1810mm
ホイールベース:2700mm
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こうして数字で比較するとホイールベースは大差なし。大きく変化したのは前後オーバーハング、そして全幅と全高です。トレッドサイズが広がって背の高いクルマ特有の横風の影響も多少はやわらぐか? ちなみに( )内のデータはルーフレールを含んだ高さであります。
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新型カングーには、パーソナルユース用と商用バンの2モデルがあることは冒頭で触れたとおりですが、装備差以上に興味を引くのは、商用バンの助手席側にピラーレス構造の大型スライドドアを採用したことです。コンセプト画もなんだかカッコいい!
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確かに長尺物を側面から出し入れできれば便利この上なし。パリの街中じゃあテールゲートさえ開け閉めできないんじゃないの? と思えるほど縦列駐車の車間がピチピチですから。