ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
LIFESTYLE 女たちの事件簿〜沢木文の【婚外恋愛ファイル】

【後編】「まだイケるか試したかった」婚活アプリで出会った男に脅かされる平和な家庭

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録

©︎gettyimages

「次の日、ポストを見ると、『裏切られた。僕をだましていたんですね。あなたの家庭をめちゃくちゃにしてやります』などと書いた手紙があったんです。背筋が凍りましたよ」

相手は自宅どころか息子の幼稚園も把握している。直接危害を加えられるかもしれないのに、夫にも警察にも相談できない。運営に相談をすると、「退会処分をさせました」とだけ返信がきた。

その後も、「あなたは嘘つきだ」「ご主人〇〇にお勤めなんですね」などと書いてある手紙が投かんされている。

「数日間、生きた心地がしなかった。さすがにこのままでは息子が危ないし、おびえながら生活をするのはイヤだと思って、弁護士に相談したんです。すると、弁護士は『よくある話ですよ』と言ってくれて、調査会社を使い男の身元を特定。男はそこそこ裕福な実家に住んでおり、地方公務員ではなく、アルバイト勤務をしていた。年齢も35歳ではなく40歳だったのです」

既婚者がマッチングアプリで恋愛を楽しんだ後に、「家庭を壊す」などと言われることは多い。

ある男性が独身と偽りマッチングアプリに登録した。そこで知り合った婚活中の女性と何度も関係を持った。のちに何かのきっかけで男性が既婚だとわかり、その女性は、「既婚者に遊ばれた」と激怒する。

SNSの検索能力を駆使して、女性は男性の妻を特定。習い事を通じて妻に接近し、妻と仲良くなり、男性が家に帰宅したらその女性がいて「あら、あなた独身じゃなかったの?」と発言。それ以降、妻との関係が修復できなくなったなど枚挙に暇がない。

千香子さんの場合、夫にも息子にもバレなかったからよかったのではないか。


©︎gettyimages

「そうなんですけれど、夫にはたぶんバレている気がする。私と2人の時間を避けるようになったんです。寝室を使わず、リビングのソファで寝るようになったし。夫は浮気などについてはかなり潔癖なんですよね。SNSもやっていませんし……。あのときから、なんだか距離を置かれているような気がするんです。私に内緒で夫に接触したのかもしれません」

結局、ストーカートラブルは、弁護士に間に立ってもらい、事態は解決。“弁護士”“警察”“訴訟”の威力は絶大だ。解決にかかった金額は60万円だった。

「高い買い物ですよ。派遣の仕事で貯めたお金が吹っ飛んでしまった。それに、幸せな家庭がじわじわと崩れているような気がするんですよね」

Text:Aya Sawaki



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5