ライター・沢木文が、コロナ禍中でも花開く、婚外恋愛のリアルについて紹介する。
「不倫女子のリアル」などの著書を持つ作家、沢木文のレポート。
都内のマーケティング会社に勤務する由奈さん(仮名・38歳)が、初めて「婚外恋愛」をしたのは1年前だった。由奈さんが語る。
「今年で結婚10年、小学校に通う2人の娘がいます。これまで子育てのすべては私にのしかかっていました。保育園の送り迎えも基本的に私がしており、夫はたまに迎えに行くだけ。私が子供の世話をするのは“あたりまえ”なのに、夫が行くと“偉いですね”と絶賛される。そういう“不公平感”がずっと私の中に積もっていたんです」
©︎gettyimages
美しい容姿を持つ由奈さんは、職場で「きれいですね」と言われることが多い。取材当日も、胸のふくらみとウエストの細さが際立つニットワンピースを着こなしていた。ふんわり漂うローズ系の甘い香水が煽情的だ。
「3歳上の夫とは、とっくに気持ちが離れています。下の子を産んでから7年以上もセックスレスだったのに、コロナのステイホーム時期に、することがないからかやたらスキンシップをしてきた。“妻は夫の欲望に応えて当たり前だ”みたいな強引な触り方で、嫌だったんですけれど断るとめんどくさいから応じてしまった。その時に、ふと『別の男としたら、もっと気持ちいいのかな』と思ってしまったんです」
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