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絶滅危惧!なぜ黄色のフォグランプは激減し、白色LEDばかりになった?

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安全装備や自動運転でますます高額化している現代のクルマ。上手に購入する方法は? さらに、所有してからも様々なトラブルやアクシデントが起きるのがカーライフ。それら障害を難なくこなし、より楽しくお得にクルマと付き合う方法を自動車ジャーナリスト吉川賢一がお伝えします。

かつてはフォグランプといえば、黄色い光が当たり前でしたが、2000年を超えた頃から、白色LEDや、白色ハロゲンのタイプのフォグランプへと置き換わってきています。黄色のフォグランプ激減の理由とともに、フォグランプの最新事情についても、ご紹介します。

 

■濃霧の際、白フォグでは役に立たない?

「黄色のフォグランプ」といえば、50代以降のクルマ好きなであれば、映画「私をスキーに連れてって(1987年)」で活躍した、セリカGT-FOURやカローラIIに付いていたPIAA製のフォグランプが、30~40代の方でしたら、漫画「頭文字D」に登場した藤原拓海が乗るAE86の角型イエローフォグが印象に残っている方は多いでしょう。

そもそもフォグランプは、本来は雨や霧、吹雪などで前方視界が悪いときに、ヘッドライトの補助として使用するものです。濃霧のようなシーンで、フォグランプを一度でも使ったことがある方であれば実感されたことがあると思いますが、悪天候の中では、黄色いフォグランプの光は空気中の水分に吸収されにくく、前方が圧倒的に見えやすくなります。逆に、昨今主流の白い色のフォグランプ(のようなもの)では、霧の水分や雪などに、ライトの光が吸収&乱反射してしまい、周囲まで光が届きません。

ミツビシデリカD:5のフォグランプは白色LED。黄色いフォグランプのほうが実用的であることは変わらないのだが、実用性よりもファッション性が重要視されている、ということなのだろう

対向車に自車の存在をアピールする狙いもあるフォグランプは、保安基準で、「白色または淡黄色、全てが同一のものであること」と規定されており、路肩や道路の凹凸が見やすくなるように、取り付け位置を低く、そして、照射角も広くなるように設計されているなど、ファッション的な要素があるとはいえ、しっかりと実用性を備えたものです。

ちなみに、かつてのフランス車にあったような黄色のヘッドライトは、2006年1月以降の生産車で禁止されています。

現在は、昔と比べれば、ライティングアイテムは光量や色温度などのバリエーションも増えるなど、遥かに進化してはいますが、悪天候下では、やはり黄色のフォグランプの方が今でも有用なのです。



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