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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

屋根を開ければヒーロー&ヒロイン。この高揚感は格別だ!

オープンカーの旬は春と秋。無論、夏や冬も相応に乗り方があり、またそれが好きだという方もいらっしゃいますが、一般的には湿度が低く過ごしやすい気温が好条件となります。季節が変わりゆく空気の匂いもオツなもの。一度はまるとオープンカーの魅力に取りつかれてしまいます。

日常生活において自動車の所有が絶対条件なら、自動車趣味はもっとも手軽といえるのではないでしょうか。初めて履歴書を書いた頃を思い出せば、思案するのが趣味などのパーソナリティを示す欄。読書? 映画鑑賞? などと書けば間違いなく人事担当者の目に留まりません。クルマ好きなら素直に「自動車」と書いた方が気持ちいいのではと思う次第。

老若男女、誰が見てもオープンカーと認識されるのは、やはりサッシレスのボディ形状。簡単にいうと、サイドウインドウに窓枠がないのが絶対条件です。頭上だけが空くデタッチャブルトップやタルガトップと異なり、なんというか、その潔さが最大級の楽しみを与えてくれます。

今回はひとまず日本車しばりでオープンカーを探すと、スポーツカー同様に絶滅危惧種な現状に唖然とします。手が届きそうな価格帯ではダイハツ・コペン(188万8700円~)とマツダ・ロードスター(262万3500円~)の2択という有様。予算が許せばレクサスLCコンバーチブル(1327万円~)なんて超絶高価格車もあるのですが、いくら魅力的でも誰でも買えるシロモノじゃありません。

1980年代後半から記憶をたどれば、ホンダ・シティや日産マーチ、トヨタ・サイノスなどコンパクトカーでもオープンカーが選べたのですが、いまは庶民にはかなりキビシイ時代ですね。それでは前出の2台を考えて見ましょう。

まずダイハツ・コペンですが、このクルマは軽自動車なので任意保険など維持費が安く済みます。現行型は2代目で2014年6月デビュー。最新アップデートは2021年4月ですが、新法規に対応したサイドミラーの拡大とオートライトの標準化であり、基本的には熟成された安心して乗ることのできるご長寿モデルとなります。

軽規格なのでエンジン排気量は660cc。出力上限が決められているので最高出力は64psです。しかし、搭載するエンジンは直列3気筒のターボなので走りは俊敏です。

ボディデザインは標準車の他に、初代モデルを彷彿させる丸形ヘッドライト&テールライトが特徴のクラシックなセロ、走りを極めたGRスポーツの全3モデル。トランスミッションはこの3モデルにCVTと5MTが設定されるのでAT免許もOK。

駆動方式は2輪駆動のFF。後輪駆動である程度の車格が欲しければマツダ・ロードスターを選択することになります。

現行型マツダ・ロードスターは2015年5月デビュー。最新アップデートは2021年12月ですから、どちらを選んでも装備面で困ることはないはず。旬のグレードは軽量化にこだわった990S。搭載する直列4気筒の自然吸気エンジンは全モデル共通スペックの最高出力132ps仕様。その選択は装備内容で決めればいいと思います。

初代ロードスターから受け継がれる人馬一体というコンセプトは、いまやマツダのクルマ作りの伝統。速さを望めばキリはありませんが、オープンカーのだいご味は存分に味わえるクルマです。

現在の中古車市場の人気を考慮すれば、前出のダイハツ・コペンもマツダ・ロードスターもその魅力が不変であることがわかります。「オープンカーって一度は乗ってみたいけど、まわりに見られるのが恥ずかしい」なんていってたら一生乗れません。クルマ選びはまさに人生の選択そのもの。楽しんだもの勝ちです。

Text:Seiichi Norishige



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