■低扁平タイヤは空気圧不足を目視しにくい
また、少なからず可能性としてあり得るのが、タイヤの扁平率の問題だ。昨今は、40扁平、35扁平といった、低扁平タイヤを履くクルマが多くなっている。扁平率の低いタイヤの場合、空気圧が不足していても、一般的なタイヤのよりもつぶれる量が物理的に少ないため、空気圧不足に気づきにくい。
写真はスカイライン400R。245/40RF19というサイズ。この「40」というのが扁平率を表している
タイヤ空気圧不足の発見が遅れてしまうことで、路面にある突起物や、縁石などに強くぶつけ、走行中にパンクする、という事態になってしまうことも考えられる。
■パンク修理キット搭載も影響か
また、昨今はスペアタイヤを搭載せず、パンク修理キットを搭載しているクルマが増えている。パンク修理キットはご存じの通り、トレッド面の小キズにしか対応できなかったり、一度使ってしまうと、小さな傷であっても、ショップでの本格的なタイヤ修理が難しくなってしまったりと、面倒な面もある。使用するべきか判断に迷った結果「JAFに助けてもらおう」となっている可能性もあると考えられる。
また、今はほとんどの人がスマートフォンでどこへ救援要請すればいいか調べることができ、その場で電話することもできる。そうしたことも、JAFへの救援要請が増えている理由のひとつだろう。
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