サンドベージュにイク前にチョコレートブラウンで
さて、255回目はエルメスではなく、ブルネロ クチネリ(Brunello Cucinelli)。チョコレートブラウンスエードのチャッカブーツです。
明日2月19日は、二十四節気でいうと「雨水」。降っていた雪が雨へと変わり、氷が溶けて水になるという意味で、草木が芽生え、農耕の準備をし始める頃とされてました。
そろそろ「元気ですかーっ!」な春一番も吹くはずなんですが、春の訪れにはまだまだ程遠く、全然寒い…。
気持ち的には重厚なアウターとニットを脱いで軽やかにいきたいものの、凍えちゃうので冬の装い。ホーズでブーツ履くと思いのほか温いので、足元も以前ブーツのままです。
ただ、このままヌクヌクとしてたら 気も引き締まらないので ちょっとだけ、ほんのちょっとだけガンバって長めのブーツからミドル丈のチャッカに一歩前進。牛歩並みですが、"一人の人間にとっては小さな一歩ですが、人類にとっては偉大な一歩"を踏み出してみました。
本来ならクラークスにあるようなサンドベージュで、とイキたいところなんですが、あの薄いカラーリングは まだ寒々しい。そして、冬の装いだと どうもバランスが悪い。
ということで、まずは濃いめのチョコレートブラウンを引っ張り出してみました。バレンタインのアピールにもなってたしね。ギブ・ミー・チョコレート!
チャッカブーツが好き過ぎて、似たようなのばかりがシュークローゼットに鎮座しており、昨年の秋にはブリオーニをよく履いてたんですが、それとの大きな違いはソール。
ブリオーニのがレザーソールに対して、ブルネロ クチネリのはフランスメーカーLACTAE HEVEA®のナチュラルソール。パラゴムノキの天然バージンミルク(乳液)により形成されているので100%天然。リサイクルもできちゃうそうです!
さらに、50以上の製造工程を手作業で行ってるおかげで、弾力性もあって とてもしなやか。体にかかる負荷も軽減してくれて快適なので、履き出したら一瞬でコッチがレギュラーになっちゃいました。革の質に関しても、ブルネロ クチネリに軍配。ごめんよ、ブリオーニ。
三寒四温を繰り返し、だんだん暖かくなって春を迎えるまでは、このコで乗り切る所存です。春はまだか?
Photo:Shimpei Suzuki
Edit:Ryutaro Yanaka