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FASHION 百“靴”争鳴

【世界一の靴磨き職人、長谷川裕也】ベンチャー企業の経営者を思わせる十余年 Vol.3

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40歳で一線を退きます

ブリフトアッシュのオープンから十余年を振り返れば、ざっとそんな感じです。

職人としてだけではなく、さまざま取り組んできた理由。それは靴磨き職人の地位を向上させたいという一点に尽きます。前にもお話ししましたが、小学生が将来なりたい職業のひとつにしたいんです。それには まだまだがんばらなければなりません。

ビスポークシューメーカーを前にみずからを職人と名乗るのはおこがましい。彼らがどれだけ手間をかけて一足の靴をつくりあげているか。想像するだけでも頭が下がります。

靴磨きなんて かんたんです。汚れを落として、栄養を入れてあげればいいんだから。けれど、より革が長持ちするように、とか、より光るように、となってくると そこにはちょっとしたコツが必要になってきます。この部分では それなりの自負があります。

それにね、革靴の素晴らしさを伝える一助にはなれると思う。そして10年先、20年先の革靴の世界では この一助がこれまで以上に大切になってくるはずなんです。

ぼくはこれからを見据えて、40歳で一線を退こうと思っています。いま 38歳ですから、あと2年。

Vol.3へ続く。Vol.1はこちらから。

長谷川裕也(はせがわ ゆうや)
1984年千葉生まれ。商業高校卒業後、製鉄会社に入社。英会話スクールの営業、セオリー の販売を経て起業。2008年、南青山にブリフトアッシュをオープン。2017年、ロンドンで 開催されたワールド・チャンピオンシップ・イン・シューシャイニングで初代王者に 。2020年にはNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演。初の著書『靴磨きの本 』(亜紀書房)は増刷に増刷を重ねて12刷。

【問い合わせ】

Brift H
東京都港区南青山6-3-11 PAN南青山204
03-3797-0373
https://brift-h.com

Photo:Naoto Otsubo
Text:Kei Takegawa
Edit:Ryutaro Yanaka



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