「不倫には最初から気がついていました。でも、気づいたことを相手に悟られると、証拠を消されてしまうので、しばらく泳がせて証拠を集める必要があったんです。気づかないふりをして、笑顔であの女と過ごす日々は……とにかく気持ちが悪くて。裏で何人の男と、と思うと眠れなくて本当に大変でしたが、上場した会社の僕の持ち株を半分取られてしまうと、元妻が株主総会に参加することになってしまいますから、それだけは防ぐ必要があったんです。なんとしても僕の資産を、会社を、そして社員を守りたかったんです」
その後、舞香はどうなってしまったのだろう?
「不倫相手の1人の家に転がり込んでいるようですよ。結局、誰かに寄生することでしか生きられない、かわいそうな子なんです。男を渡り歩いていくしかないんだと思います。彼女との楽しい時間があったのは事実ですが、しばらくは結婚も女性もこりごりですね」
舞香のインスタを覗くと、そこには男に撮影されたのであろう写真が並んでいる。彼女は今も関西には帰らず、東京で男を渡り歩く日々を過ごしていることがわかる。
本当に寂しいのならば、関西に帰ればいいはずなのに……。彼女はキラキラとした東京での日々を、東京で出会える男たちのことを、どうやらまだ捨てたくはないらしい。
Text:女の事件簿調査チーム
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