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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

人気のサイドゴアブーツに真打ち登場! デニムにも似合うエレガントな一足はコレだ

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

ブランド初の取り組みで次のステージへ

このサイドゴアブーツは、いままでの「WH(ダブルエイチ)」よりもう少しエレガントなものをつくりたいという気分からスタート。そのため、今回はWHの代名詞ともいえるボリュームのある分厚いソールや、コバの張り出しは封印し、ブランド初のレザーソールに取り組んでみることにしました。

ソールが一体型のラバーソールは、どうしてもスタイルが限られるというジレンマがあって、ちょっと違ったタイプにも挑戦してみたくなったんですよ。

このブーツの最大の特徴は、グッドイヤーとマッケイのいいとこ取りをしたような「ハギンググッドイヤー(ボロネーゼ式グッドイヤーマッケイ)」製法を採用していること。ちなみにこの製法の名前は、足をやさしく包み込むイメージから坪内浩さんが命名しました(粋ですよね)。

モードな雰囲気も感じられる4㎝ヒールは、地面に向かってストレートに落ちるのではなく、やや傾斜した「ピッチドヒール」という仕様。コバがない分、すっきりとした印象に仕上がっています。

ラスト(木型)はこのブーツのために、WHのラインナップのなかでは最も細いシルエットで、セミスクエアトウのものを新たに開発しました。ちょっと70年代ファッションの匂いが感じられるところも気に入っています。

僕の定番スタイルとなっているライダースジャケットにTシャツ、デニムのコーディネイトにもドンピシャ(それに合わせたくて、つくったというのもありますが……)。アッパーの素材にはデニムに相性のいいイタリアの老舗タンナーのオペラ社の毛足が若干長く、耐水性に優れたスウェードを採用しています。

僕は、色落ちしたブラックデニムに黒のスウェードブーツを合わせるのが好きでよくするのですが、最近は茶色のブーツもいいなと思い、この秋に挑戦しようと思っています。さらにデニムだけでなく、スーツにも違和感なく合わせられるので、これはかなり重宝すると思いますよ。

見た目は大きく変わったと感じたとしても、実際に履いてみると、返りのいいソールや、スニーカーのような履き心地、スタイルがよく見えるという、ブランドの根底にある思想はそのまま。これまでのWHファンにも十分満足していただけるはずです。


各7万4800円/WH(オリエンタルシューズ)

【問い合わせ】
オリエンタルシューズ  
03-6804-3280
WH HIROSHI TSUBOUCHI

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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