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ワクワクする中古車漁り!3代目マツダ・ロードスターをいま買うべき理由。

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●2005年8月25日 NC型マツダ・ロードスターを発売開始
●2008年12月9日 マイナーチェンジ(中期モデル)
●2009年7月31日  「20周年記念車」を発売
※専用スポーツシート、オーナメントを採用した特別仕様車。ソフトトップモデルの「RS」(6MT)とRHTモデルの「VS」(6AT車)をベースに、赤と黒を組み合わせたバケットタイプの専用スポーツシート(RECARO社製)、専用オーナメント、フロントフォグランプ(クリアタイプ)等を装備した特別仕様車
●2011年10月3日 特別仕様車「BLACK TUNED」を発売
※専用カラーのパワーリトラクタブルハードトップやアルミホイールなどを装備

●2012年7月5日  一部商品改良(後期モデル)
※エクステリアの小変更でソフトトップ車とRHT車を差別化。スロットルやブレーキフィールなど操作系を中心にファインチューンを施す
●2013年12月6日 一部商品改良
※人気のRECARO(レカロ)社製バケットシートをパッケージオプションから単独オプションに変更
●2014年5月20日  「ロードスター25周年記念車」を25台限定で国内発売
※RHTモデルの「RS」(6MT)をベースとした限定車。ソフトトップの設定なし
●2015年4月 生産終了。翌5月にフルモデルチェンジした4代目ND型を発売

まずMCモデルの特徴ですが、今日のマツダデザインの流れをくむ5角形のフロントグリルがエクステリアの識別点です。デビュー時は歴代ロードスターを彷彿させる丸い開口部をあえて採用したそうですが、このMCのタイミングで躍動感を盛り込んでいます。

次にインテリアです。やはりスポーツカーはコックピットの眺めが特別でなければなりません。新デザインの5連メーターは外観以上のポイントでしょうか。オプションにレカロ製のバケットタイプシートをラインナップし商品力が向上。

パフォーマンス的には大きく変わったといわざるを得ません。しかし、その目的はエンジンを高回転まで回したときのフィールにこだわり改善したというのですから驚きです。具体的には最高許容回転数を7000rpmから7500rpmに引き上げドライバーの感性に響くよう改良されているのです。この500rpmを稼ぎ出すためにフリクションを見直し、また、耐久性を確保するために鍛造コンロッドなどを採用。トランスミッションもMT、ATともに強化されています。

さて、MCモデルとはいえ、前出のタイムラインでご確認いただくと、さらに中期型と後期型が存在することがおわかりいただけると思います。 

主な違いは内外装の仕上げといった感じですが、じつはフロントのサスペンションのロールセンター位置を見直し、また、スロットルやブレーキのフィーリングも新たなセッティングが施されています。詳細に記すとキリがありませんが、なぜこのような改善を具現化できたのかといえば、私見ながら開発主査の貴島孝雄さんが、初代モデルの1.8L車から引き続きトップとしてご担当されたのが大きな要因かと思います。ちなみに同氏は歴代RX-7やRX-8、ル・マン24Hを制したマツダ787Bなど重責を担ってきたエンジニアの方です。

【NC型マツダ・ロードスター MCモデル】
車名・型式:マツダDBA-NCEC
ボディサイズ:全長4020×全幅1720×全高1245(PHT/1255)mm
ホイールベース:2330mm
トレッド:1490 / 1495mm
最低地上高:135㎜
車両重量:1100~1160kg
サスペンション:ダブルウィッシュボーン / マルチリンク
タイヤサイズ:205/50R16・205/45R17

エンジン形式:LF-VE[RS]型直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量:1998㏄
ボア×ストローク:87.5×83.1mm
圧縮比:10.8
最高出力:MT 170ps(125kW)/ 7000rpm・AT 162ps(119kW)/ 6700rpm
最大トルク:189Nm / 5000rpm
トランスミッション:ソフトトップ 5MT/ 6MT/ 6AT(中期)・RHT 6MT/ 6AT
最終減速比:4.100(全車共通)
価格:233~260万円(RHT 268~295万円)
※車両本体価格は2008年12月9日当時(税込)

最後に現在の相場観です。検索範囲を2009年~2014年に設定すると、物件数が100件強、平均価格が約168万円と出ました。意外にもパワーリトラクタブルハードトップをもつRHTモデルが多く、ソフトトップモデルは少ない印象をもちました。

後期型に関していえば、ソフトトップモデルはMTしか設定がないので、もしATを探すなら中期モデルに限られます。NC型の最終登録モデルは2015年半ばまであるのでしょうが、車齢を考えると現状はセカンドオーナーがNC型を楽しんでいるのかもしれません。また、人気モデルゆえに正規ディーラーの中古車部門の店先にも並ぶ点は初心者も探しやすいかもしれません。

とかくマツダ・ロードスターは、初代をもって最高とする考えが定着しています。それを否定しようとは思いません。かくいう私も散々乗り回してきました。しかし、ふと俯瞰してみても3代目NC型が現行ND型に見劣りするとは思えません。それは歴代フェラーリやランボルギーニ、ポルシェを比較し優越つけるに等しいと思えるからです。

願わくばもう少し財布に優しければと感じますが、何の不自由もなく乗れますし、いまならコンディションのいい個体が見つかります。個人的にはMC前モデルの愛らしさも好きですが、NC型マツダ・ロードスターは好きなら迷わずゲットすべき名車なのです。

Text:Seiichi Norishige

マツダ



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