これぞ大人のラグジュアリーストリート!
第27回はフィリップモデルのラルゥです。
90年代ストリートの勢いは冷めることなく加速を続け、そこから派生したラグジュアリーストリートは、今シーズン特に注目されています。まさに「乗るしかないでしょ。このビッグウェーブ」状態なわけですが、オジさんは特に要注意。ここでセレクトミスしてはイタいと思われてしまうことも。ポイントは……なんて言っても百聞は一見にしかず、ですね。最適解は「フィリップモデル」にありました。
フランス人アーティストのフィリップ・モデル氏と、イタリアの有名な靴デザイナーのパオロ・ガンバート氏のタッグで、2008年に誕生した同ブランド。フランス仕込みのデザイン性にイタリアらしい伝統的なクラフツマンシップが加わるとあれば、最高級なのは言わずもがな。職人によって一つひとつ丁寧に作られる上品顔のスニーカーは、感度の高い大人なら一足は手にしておきたいところです。
こちらの「ラルゥ」は、フランス語でストリートを意味する名をモデル名に冠した今シーズンの新作。ストリート映えする今どきなボリュームスニーカーは、ダイナミックなルックスが最大の魅力。いわゆる派手スニのジャンルではあるものの、オールブラックだから大人が履きこなせる気の利いたデザインも見どころ。
厚さ3.5cmのエアクッション入りのソールは、履き心地の良さとともに脚長効果も期待できますから、上品なスタイル作りにも有効です。目を引くデザインに丁寧なモノ作り、快適な機能性、さらにスタイルアップもできちゃう旬な一足。おしゃれな大人にこれほどマッチし、死角のないボリュームスニーカーってそうないかと。
トゥにかけて反り上がるソールの形状は、軽快な足運びを実現。TPUクッションも弾力性と柔軟性も相まって、コンフォートな歩行を叶えてくれます。
ヒールの反りやエアクッションは、エッジの効いたデザインとしても活躍。高光沢のハトメやヒールタブのメタルカラーが、オールブラックのスニーカーの艶っぽ演出にひと役買っています。
適度なレトロ感を想わせるこちらは、ヴィンテージランニングシューズにインスパアされた「アンティーブ」。使い勝手のいいベージュ&ホワイトの一足に、ビビッドなレッドが目を引くアクセントに。コットンパイル織りの裏地と、地厚なクッションソールが快適な履き心地を楽しませます。
フィリップモデルの定番シリーズの「パリス エックス」は、履いた瞬間に肌に馴染むルックスが特徴。ベーシックなコート系シューズにカモフラ柄を配し、存在感をアピールします。ヒールとロゴパッチのオレンジが、男らしいスタイルのハズし一手にもってこい。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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