アルヴィス(ALVIS)という自動車をご存知でしょうか。1919年に誕生したこの英国車は、ロールスロイス、ベントレーに次ぐ高級車だったそうで、第二次大戦前はシャシ、エンジン、トランスミッションを自社生産し、ボディは名だたるコーチビルダーで架装していました。日本でも有名なヴァンデン・プラはその代表。
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戦後もコーチビルダーによる架装を行っていて、パークウォードらによるエレガントにして豪華な内外装で当時の上流階級を楽しませていたそうです。
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そんなアルヴィスですが、1967年に自動車の生産を終了してしまいます。その後、軍用車両の生産のみを行ってきました。が、アルヴィスが乗用車の生産をリスタートしたのです。しかも、当時の図面をもとに、シャシ、エンジン、トランスミッションを自社生産し、架装は名だたるコーチビルダーによって、復活を遂げたのです。
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日本国内の正規代理店をつとめるのは、1950年代にアルヴィスと取引のあった明治産業。同社のビルがある東京・品川にショウルームを作った、というので、さっそくお邪魔してきました。
まず出迎えてくれたのが、1937年製の4.3リッター・ヴァンデン・プラ。しかも、同じ車が2台もあります。と、ここで同社代表の竹内眞哉さんが説明してくれます。手前が当時の1937年製のものをレストアしたもの、奥はコンティニュエーションといって、当時の図面をもとに現代に新車で作られたものです、と。
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アストンマーティンやランドローバー、ジャガーなどの名車を現代に、新車でよみがえらせるコンティニュエーションはちょっとしたブームになっています。しかし、それらはクラッシュテストなど現代の安全基準を満たせないため、ナンバーをつけ、公道を走れないものがほとんど。しかし、アルヴィスは幸か不幸か、小規模なメーカーのため、そのような基準をクリアしなくとも、ナンバーが取得できるのだといいます。
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戦後に誕生した、乗用車生産を終了する間際に作られた1964年製のTE21パークウォード・ドロップヘッドに同乗させてもらいました。3リッター直6のエンジンは、130bhpを発生し、現代の感覚では非力に思うかもしれませんが、なんとも軽やかにオープンボディを運んでいきます。
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シャンパンゴールドのボディで、レザーシートはコノリーのアイボリーとなんとも優雅な内外装にほれぼれ。手掛けたのが、もちろん、ベントレーやロールスロイスとの協業でも知られるパークウォード。
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エディンバラ公も愛したアルヴィス。その当時の物をビカビカの状態で乗れるのは素直にうれしい。決しておいそれと買える金額ではないにせよ。そんなアルヴィスを動画でもぜひご覧ください。
【しびれるサウンド!走るアルヴィスの動画をチェック】
Video Edit::Airi Harumi
Text:Takashi Ogiyama
【車両に関する問い合わせ】
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