ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

最後のフェアレディZが、待ちきれない! スポーツカーファン待望がついに

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

人気沸騰中の新型Zに価格大幅上昇のウワサあり。

これから年末に向けてはスポーツカーファン待望のシーズンとなりそうな予感です。まず、この9月は『トヨタGR86』と『スバルWRX STI』の発表が控えています。そして先頃、ニューヨークでワールドプレミアを迎えた新型『日産フェアレディZ』が、当初の予告通りなら12月にも日本デビューを飾るはず。半導体不足の影響で多少スケジュールが押すかもしれませんが、じつに待ち遠しいかぎり。

この3車、好きなら迷わず買うべきライフスタイルカーですが、Zファンのひとりとして微妙なのが新型フェアレディZのエクステリアデザインです。

確かにフロントまわりはS30、リアビューはZ32という歴代モデルのなかでも大ヒットした2車の面影はあるものの、“二兎を追う者は一兎をも得ず”。全体像はどうにもチグハグな印象が拭えません。

自分自身の感覚がおかしいのか? そう思い同業者からメディア関係者まで何人かに正直に話したところ「みんなの感想を聞くと賛否半々だね」との回答。こんな時代に継続生産されるだけでありがたいと心底思うものの、エクステリアデザインに関してはS30>Z32>Z33>Z35>Z34というのが偽らざる気持ち。

インテリアはどうか? 直近の3モデルでいえば、Z35>Z33>Z34という感じ。液晶メーターは機能的かつヤル気にさせてくれる空間で3連メーターを含め一番好きな部分ですが、欲をいえばS30調に大型2眼メーターを連想させるひと工夫があってもよかった。

個人的なZキャリアはS130とZ32の2台。新型車賛美の記事はあまたの数ありますので、ココはあえてネガを入口にしてみましたが皆さんの率直な感想はいかがでしょうか。性能的には今回のZ35が一番ですが、いまの時代スポーツカーって究極のパーソナルカーであり、絶対評価でしか結論が出ないところに魅力があると思う次第。

ココまできて「Z34の評価が一番低いじゃないか!」と憤慨する必要はありませんのでご安心を。ひとまず新型Zの情報をサクッとまとめておきます。

【新型フェアレディZ】
エンジン:3.0L V型6気筒ツインターボ(VR30DDTT)
最高出力:400hp(405ps) / 未公表
最大トルク:475Nm / 5600rpm
トランスミッション:6速MT / 9速AT
ボディサイズ:全長4379(4260)×全幅1844(1845)×全高1316(1315)mm
ホイールベース:2550(2550)mm
車両価格:未定
※北米仕様のデータをもとにmm換算。小数点以下、四捨五入。
※( )内の車体寸法はNISMOを除くZ34日本仕様のデータ。

【北米仕様のモデル構成】
[Sport]
タイヤサイズ:245/45R18(9J)・245/45R18(9J)
ブレーキディスク:ベンチレーテッドディスク
ブレーキキャリパー:2ポッド / シングルポッド
[Performance & Proto Spec]
タイヤサイズ:255/40R19(9.5J)・285/35R19(10J)
ブレーキディスク:ベンチレーテッドディスク
ブレーキキャリパー:対向4ポッドアルミニウム / 対向2ポッドアルミニウム
※『プロトスペック』は北米仕様の限定車(240台)

さて、問題は価格です。色々リサーチしたものの、どうやらエントリー価格は150万円以上、上昇する見込みです。確かに同形式のエンジンを搭載した『スカイライン400R』が562万5400円であることを考慮すれば、2ドアクーペボディのZが600万円超えても不思議じゃありません。

現行型NAエンジンを残す可能性は否定できませんが、現状はアナウンスなし。3.0LのV6ツインターボ1機種となればどう考えてもZ34並みの価格帯を維持することは無理。

こうなると俄然光り輝くのが現行型Z34です。3.7Lの自然吸気V6エンジンを搭載したピュアなFRスポーツカーは希少であり、おまけにエントリー価格が397万9800円(6MT)。専用チューニングを施した最上級のNISMOでも640万9700円(6MT)です。新型ZもいずれNISMOが登場しますから、今はZ34買って耐え忍ぶ(あるいは継続所有)のも選択肢のひとつでしょう。

いずれにせよ、Z34に興味をお持ちの方は受注ストップ(手遅れ)となる前にセールスさんに一声かけておきましょう。無論、Z35もまたしかり。スポーツカーファンの方々はいましばらく心穏やかに過ごせない時を迎えることとなりそうです(笑)。

Text:Seiichi Norishige

日産フェアレディZ



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5