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CAR 中年と中古車

【日産GT-R】EV化により希少種に⁉︎ 極上の中古スポーツカーがアツい!

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若かりし青年があっという間に中年となっているように、かつては高嶺の花だったピッカピカの新車も気がつけば中古車に。あの時は高くて買えなかったけど、今ならイケるかも!? な妄想を抱く二人の中年、中古車野郎Aチームが読者の皆さんに代わってとっておきのクルマを探す企画です
 

押し寄せるEV化の影響か、いまスポーツカーの相場がジリジリと上がっています。日本におけるスーパースポーツカー『日産GT-R』もそのひとつ。2021年モデルの価格がアナウンスされた直後に全モデル生産予定枠が埋まり完売。どえらい人気です!

いまのところ日産から生産中止の発表はありませんが、少なくとも現行のR35型GT-Rはそう遠くない時期に終売となります。そうなると世界情勢が大きくシフトしない限り次期モデルはEV化されること間違いなし。というワケで今回の『中年と中古車』は、”ポルシェ911キラーのゴジラ”こと、世界的に認知されるR35型GT-Rを狙ってみます(まさに人生のご褒美となる1台です!)。

GT-Rのスゴイところは、FMパッケージ(フロントミッドシップ)という概念をさらに進化させたPMパッケージ(プレミアムミッドシップ)というクルマ作りのコンセプトにあります。静的にも動的にも、荷重バランスとその最適化にこだわってスポーツ性能を追求した点にあります。

導かれた結論は前後長が短いV6型式のターボエンジンを前部に置き、重量のあるトランスミッションはディファレンシャルギアと一体化し後軸付近に配置するトランスアクスル方式を採用すること。つまり、重量物はホイールベース内に収まるこという寸法。

語り尽くされたGT-Rの成り立ちをひとまず脇に置けば、気になるのは年式ごとの違いや相場感。GT-Rの販売開始は2007年12月6日なので、車歴は15年に及び価格面でも期待が高まります。流石に15年分を詳細に取り上げるには無理がありますので、節目節目でザックリ切り分けてみましょう。

R35型GT-Rの生みの親は水野和敏さんです。業界ではカリスマ的存在の水野さんですが、2013年モデルの開発を最後に日産を退職。そして2014年モデルから現在までは、プロトタイプの開発から携わっている田村宏志さんが開発責任者を務めています。もしGT-Rを2分割するなら『MIZUNOモデル』か? あるいは、『TAMURAモデル』か? という選択になるでしょうか。

[MY08] NISSAN GT-Rを発表。2007年12月6日より発売開始
ボディサイズ:全長4655×全幅1895×全高1370mm
ホイールベース:2780mm
トレッド(前後):1590(1600)/ 1600mm
最低地上高:110mm
車両重量:1760kg(総重量1980kg)
最高出力:353kW(480ps)/ 6400rpm
最大トルク:588Nm / 3200-5200rpm
GT-R 777万円
GT-R Black edition 792万7500円
GT-R Premium edition 834万7500円

[MY09] 一部改良行い2008年12月8日より発売
最高出力:357kW(485ps)/ 6400rpm
最大トルク:588Nm / 3200-5200rpm
GT-R 861万円    
GT-R Black edition 882万円
GT-R Premium edition 924万円
※2009年1月8日に追加モデル「SpecV」を発表。2月2日より発売
Spec V 1575万円(2シーター)
※同年2月26日より認定中古車制度を導入

[MY10] 一部仕様変更。2009年12月7日より発売
・フロントサスペンションのショックアブソーバーとスプリングの精度を向上
・リヤサスペンションのラジアスロッドブッシュの剛性を高めることで、路面との接地感をよりダイレクトなものとした
・また、冷却ダクト付きのSpecV用リヤディフューザーを全車に採用することで、リヤフロア周りの冷却性能をさらに向上
・より通気抵抗の少ない六角メッシュの触媒セルの採用によって、低中速域のエンジンレスポンスを向上
GT-R 861万円
GT-R Black edition 882万円
GT-R Premium edition 924万円
GT-R SpecV  1575万円

[MY11]  マイナーチェンジモデルとして2010年11月17日より発売
最高出力:390kW(530ps)/ 6400rpm
最大トルク:612Nm / 3200-6000rpm
※SpecV:632Nm / 3600-5600rpm(ハイギヤードブースト使用時) 
・超低貴金属触媒や大容量マイコン搭載のECMを採用
・エンジンルームの隔壁に高剛性・軽量のアルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバーを設定
・キャビン側ダッシュパネルにサポートメンバーを追加
・スプリングとショックアブソーバー及びスタビライザーのレバー比を変更。また、転舵時のタイヤ接地性や直進走行時の安定性を向上させるため、フロントキャスター角を増加(5°35→6°00)
・リヤサスペンションのロールセンターの高さを下げトー特性を変更
・アルミ製フリーピストン仕様のショックアブソーバーを新開発
・日産独自開発の「薄型大径ローター」(Φ390)を採用
GT-R Pure edition 869万4000円
GT-R Black edition 930万3000円
GT-R Premium edition 945万円
GT-R SpecV 1575万円
GT-R EGOIST 1500万300円
※2011年04月15日に2011年バージョンアップキット発売。8月31日にメニューを追加

[MY12]  2011年11月24日より発売
最高出力:404kW(550ps)/ 6400rpm
最大トルク:632Nm / 3200-5800rpm
・インテーク吸入効率を向上
・金属ナトリウムを封入した新設計のバルブを採用。バルブタイミングと空燃比、点火時期の制御を改良
・トランスミッションのシフトフォークのアーム設計とフライホイールハウジングのベアリング固定をより強固にしシフトフィールと静粛性を向上
・エンジン出力の向上に伴い、エンジンルーム後部、ダッシュパネル周辺を中心にボディを強化
・サスペンション、ブレーキの左右非対称セッティングの導入(右ハンドル車)
・タコメーターのリング内側にブルーのイルミネーションを追加
GT-R Pure edition 869万4000円
GT-R Black edition 947万1000円
GT-R Premium edition 961万8000円
GT-R EGOIST 1500万300円

[MY13] 2012年11月19日より発売
最高出力:404kW(550ps)/ 6400rpm
最大トルク:652Nm / 3200-5800rpm
・高出力用インジェクターの採用、ターボまわりを対策し、中回転域のレスポンスと高回転域での加速を向上
・オイルパンに特殊な構造のバッフルプレートを追加
・スプリングとショックアブソーバー、フロントスタビライザーの仕様を変更。同時にロールセンターを下げる
・ダッシュパネルバー2ヵ所とインストメンバー部にレインフォースを追加。サスペンション性能の向上に対応し車体剛性を強化
GT-R Pure edition 875万7000円
GT-R Black edition 963万9000円
GT-R Premium edition 978万6000円
GT-R EGOIST 1516万8300円

今回、取材でお邪魔した『GT-R専門店565』代表の五十嵐さんは、長年にわたりニスモに在籍しGT-Rを知り尽くしたエキスパート。販売車両はストック状態にこだわり、カスタマイズした車両は販売しません。

MIZUNOモデルの相場観をうかがうと、「初期モデルは昔から500万円台、最終MY13は低走行車両で800万円を切るくらい」だとか。予算的にはなんとか手が届きそうなレベルでしょうか。

3~5年落ちの相場は新車価格に近く、経過年数相応の価格が期待できないGT-R。世界的にも類まれなスーパースポーツ4WDは、予算が許すなら新車を買った方が正直お得な印象でした。

ちなみに565さんでは新車の取り扱いもあり、ピュアエディション2台と限定ボディカラーのNISMOスペシャルエディションが入庫予定だそうです。新車を買い逃した方は是非お問い合わせください。

Text by Seiichi Norishige(中年B)
Video by Yoshihide Shoshima
Model by Airi

【車両に関する問い合わせ】
GT-R専門店 565(ゴルゴ)
住所:神奈川県横浜市都筑区荏田東2-1-7
TEL:045-550-3565
営業時間:10:30~18:30
定休日:水曜日・祝日・イベント開催日



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