FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エロサバ」

「もしも今、イタリアに取材に行けたなら」編集長の妄想コーデ2021年秋。

イタリアに縁のあるファッション界の重鎮たちに、リスペクトの気持ちを込めて

TOKYO2020オリパラ競技大会が 無事に閉幕。アスリートの皆さん、たくさんの感動をありがとうございました。その一方で、コロナ変異株が世界的に猛威を奮っているわけで、いまだ外出もままなりません。こんなに自粛期間が長く続くとは…… 誰が予想できたでしょうか。

そこで今回は、今年の夏にピッティ取材に行けたなら、きっとこんな格好をしていただろうな、という妄想をお届けします。

アイテム

スーツ/TITO ALLEGRETTO 
シャツ/アルコディオ
ネクタイ/アルコディオ
ポケットチーフ/ムンガイ
メガネ/ジョルジオ アルマーニ
時計/パテックフィリップ
リング/FIXER
靴/ジョンロブ

グレースーツの着こなしを極めたくて、ここ何年もそればっかり着ていたので、こういうスーツを選ぶのは本当に久しぶり。しかも新型コロナウイルスの流行で、大好きなイタリア出張に行けないばかりか、普段の外出も減ったこともあって、スーツ自体着ることが少なくなっていますよね。このままじゃあ、着方を忘れてしまうんじゃないか、と心配になってしまいます。

こういう刷毛目(はけめ)のあるブラウン調の生地に憧れがあって、ずっと欲しいと思っていたんです。というのも、ピッティ取材にときにいつも見かけるイタリア人がこういう色調のジャケットに白シャツ、グレーパンツ、ホワイトバックスという格好をしていて、それがめちゃくちゃカッコ良かったんですよ。イタリアの太陽の下で見たからかもしれませんが、いつか絶対マネしてやろうと心に誓ったぐらい、心にズキュンときてしまい。

この手のスーツは、人生初。この年齢になると、たいていのことは経験済みなんですが、やっぱり初めてのこととなると、ワクワク、ドキドキできて楽しいですね。つまり、初体験♡(笑)。

コーディネイトは、イタリアらしくサックスブルーのシャツにネイビーのソリッドタイを合わせて、ブラウンスエードのストレートチップでちょっと抜け感をつくりました。ただ、自分で言うのも何ですが……、初めての挑戦だったこともあって、馴染んでない感が満載ですね(苦笑)。

このスーツを即決で買ったのはわけがありまして、スーツだけでなく、ジャケットを単品使いしても、グレーパンツやブルー&ブラックのデニムにも合わせられるし、派手ではないけれども他人とかぶらなくて、かつお洒落に見えますよね。だから、コスパはいいはずなんですよ(断言)。

もう少しいろいろ試してもみて、今後はこなれた着こなしを紹介していきたいと思っているので、しばしお待ちください。

コーディネイトの細かい部分に言及すると、Vゾーンの色の合わせ方はロロ・ピアーナ社の元CEOで2013年に亡くなったセルジオ・ロロピアーナさんのマネ、ポケットチーフはトッズ・グループ会長のディエゴ・デッラ・ヴァッレさんに教わった たたみ方で挿しています。

スーツに素足というのは、数々のイタリアブランドを日本に紹介してきた成毛賢次さんに昔、ミラノの街角で偶然出くわしたとき、王道のネイビースーツなのに素足でスエードのジョンロブの靴を履いていたのを見て、思わず聞いたんですよ。「何で素足なんですか」と。

そしたら成毛さんの答えは、「俺は不良だから、ソックスは履かないんだよ」というもの。すね毛が見えないようにスーツにはホーズが絶対、と教えられた身としては衝撃でしたよ。そんなアレンジもありなんだと(苦笑)。

まだまだ改良の余地のある着こなしですが、今回は僕がリスペクトするイタリアに縁のある重鎮のテクニックを、ところどころにちりばめたオマージュ的なスタイルになっています。

それにしても、先輩たちのありがたいお言葉って、心に刻み込まれているものですね。自宅でコーディネイトをあれこれ試しながら、いろんな思い出がフラッシュバックしてきました。エロサバの「エロ」からはどんどんハズれていっている気がしますが、変化を恐れていては前に進めません。きっとこの先、エロは時代の要請から淘汰されていってしまうんだろうな(涙)。


今回のスタイルのキモは……。

●セットアップでもジャケット単品でも着られる色調のスーツを主役に。
●イタリアに縁のあるファッション界の重鎮の着こなしテクを参考にして。
●イタリアらしいコーディネイトを意識。
●とはいえ、初体験はなじむまで時間がかかる(苦笑)。
●新しい生活様式は、無理せず、油断せず、続けることが大切。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)
Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


最新刊となる7冊目は、いわゆる”ファッションの本”ではありません。性別問わず、誰しもが気になる人を惹きつける内面の魅力である色気の重要性。ファッション以前の人間的な、大事な部分について迫りました。色気があるとないとでは、仕事だけでなく、遊びや恋愛など、人生でのさまざまな局面が変わってきます。とはいえ、これと言った正解、とらえどころがないのが色気です。

異性を惹きつける性的な魅力が色気なのか? 髪型や体型、メイク、香り、ファッションなど外見をセクシーにすれば色気は出るのか? 肌の露出を高めボディタッチをすれば色気は出るのか? 逆に隠せば色気は出るのか? 雰囲気や仕草、目の表情、声に色気は宿るのか? はたまたダメ男やダメ女に色気はもたらされるのか? 上品な色気と下品な色気の違いとは? 男性が思う女性の色気とは? 女性が感じる男性の色気とは? 「色気力」とはいったい?

いろいろな経験をしてきたけど、まだまだ辿り着けない「色気力」。本書では、過去の失敗やコンプレックスを乗り越えながら学んだ「色気力」の正体に迫ります。巻末には、和文化総合プロデューサーであり、上品な佇まいからそこはかとなく「色気力」が溢れる美人エッセイストでもある森 荷葉さんとの対談「男と女の色気」もあります。お楽しみに!

あなたの基本を作り、周囲の人を心地良くさせるコツを紹介します。急速に変化する対人関係の在り方のヒントが満載の一冊です。ありがたいことに発売前から全国からたくさんの問い合わせをいただいております。ぜひ読んでいただけると幸いです。

「色気力」
(集英社文庫)

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。



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