FASHION 干場の「エロサバ」

カジュアルにかっこよく着こなすには。干場義雅が007の妄想コーデ。

タフなミリタリーウェアを、洗練された都会的なスタイルに

まん延防止等重点措置の実施から急展開、またまた3回目の緊急事態宣言が出てしまいましたね。さあて、どうやって過ごしましょう?

クローゼットには、今度こそはと思って買った洋服が、1年前から待機中(苦笑)。時間はあり余るほどあるんだし、自宅でコーディネイト術を研究するとか、いまは自分ができることを地道にやっておくのが良いんでしょうね。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

アイテム

ブルゾン/ムーレー
Tシャツ/クロスクローゼット
パンツ/ニール・バレット
サングラス/レイバン
時計/ブライトリング
ベルト/ニール・バレット
靴/WH

大人の男の理想の装いは、突き詰めると007シリーズのジェームズ・ボンドのスタイルに行き着くというのが僕の持論です。決して派手ではありませんが(スパイなので当然ですが)、それでいて存在感もあり、スーツ以外のシーンでもボンドの装いには華があります。

もちろん、キャラ立ちした歴代俳優の影響はあるにしても、裏方を務めるスタッフの緻密な計算は気が遠くなるほどなのでしょう。それくらい、ボンドのファッションはワールドワイドに通用すると思うのです。

カジュアルなスタイルでも、いたずらに多くの色を使わないのが、男らしさを醸し出すボンドの服装術の特徴。また、ストイックなイメージを追求しているためなのか、ミリタリーウェアがモチーフになった洋服を着ることが多い気がします。

とはいえ、本物の軍モノはタフであることが真骨頂のため、フツーの日常生活で着るのには、そのほとんどがオーバースペック。でも、そんな気分を味わえるのと同時に、都会に似合うアレンジが上手なのがイタリア発のブランド、ムーレーなんです。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

ムーレーといえば、ラグジュアリーな雰囲気の冬のダウンコートが有名ですが、実は春夏の軽めのアウターも秀逸。こちらの「MA-1」タイプのブルゾンは極上のラムスエードでできています。しかも、それをオリーブグリーンに染め上げているというのが、ニクイところ。

同じスエードでも、黒や茶色だと、競馬場にいるオジサン(?)になってしまいますが、このアレンジには完璧にやられてしまいました。

僕ら世代でMA-1といえば、映画『トップガン』(1986年、アメリカ映画)が反射神経で浮かんできますが、あれをいま着るには着丈が短か過ぎますし、マッチョな印象が強過ぎ。まさに、こんなのがあったらいいな、をかたちにしてくれています。これは、2021年の究極のモテブルゾンなのではないでしょうか。

もちろん、ブルゾンの魅力だけに頼ることなく、これを脱いだときに鍛えられた肉体と質実剛健なパイロットウォッチがあれば、なおグッド。と思いながら、最近は自宅で筋トレに励んでいます(笑)。でも、もとが細いので、思うように筋肉が肥大せず……。即効性の高いプロテインがあれば、ぜひ教えてください。あれ、何の話をしていたんでしたっけ?

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

そうそう、話をコーディネイトのほうに戻すと、今回はミリタリー由来のパイロットを妄想が全開です(笑)。MA-1タイプのブルゾンに端を発し、パイロットウォッチ、サングラスで脇をがっちり固めました。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

時計は、1960年代の名作をいまの技術で蘇らせたもの。サングラスは、かつて朝の情報番組でトム・クルーズにインタビューする機会があったときに、本人がしていたレイバンの特注モデル「アビエーター」です。

通常はメタル部分がゴールドで、レンズはグリーンなのに対して、こちらはシルバーメタルにブルーレンズにアレンジされているんですよ。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

足元にプレーントウを選んだのは、軍もののサービスシューズへのオマージュから。ただ、パンツを細身のシルエットにした分、もう少しボリューム感がほしいと思い、WHの厚底ソールのモデルをチョイスしました。

ブルゾンの首元から少しだけ見える、白Tのバランスもポイント。それが抑制の効いたコーディネイトのなかにも、ちょうど良い抜け感をつくっていると思います。


今回のスタイルのキモは……。

●MA-1型のブルゾンなのに、スウェードという意外性は色気あり。
●タフなミリタリーウェアを、洗練された都会的なスタイルに。
●ブルゾンの首元に、白Tをチラ見せして絶妙な抜け感をつくる。
●パイロットつながりのアイテム選びで、妄想は無限大(これ大事)。
●新しい生活様式は、無理せず、油断せず、続けることが大切。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)
Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


 

最新刊となる7冊目は、いわゆる”ファッションの本”ではありません。性別問わず、誰しもが気になる人を惹きつける内面の魅力である色気の重要性。ファッション以前の人間的な、大事な部分について迫りました。色気があるとないとでは、仕事だけでなく、遊びや恋愛など、人生でのさまざまな局面が変わってきます。とはいえ、これと言った正解、とらえどころがないのが色気です。

異性を惹きつける性的な魅力が色気なのか? 髪型や体型、メイク、香り、ファッションなど外見をセクシーにすれば色気は出るのか? 肌の露出を高めボディタッチをすれば色気は出るのか? 逆に隠せば色気は出るのか? 雰囲気や仕草、目の表情、声に色気は宿るのか? はたまたダメ男やダメ女に色気はもたらされるのか? 上品な色気と下品な色気の違いとは? 男性が思う女性の色気とは? 女性が感じる男性の色気とは? 「色気力」とはいったい?

いろいろな経験をしてきたけど、まだまだ辿り着けない「色気力」。本書では、過去の失敗やコンプレックスを乗り越えながら学んだ「色気力」の正体に迫ります。巻末には、和文化総合プロデューサーであり、上品な佇まいからそこはかとなく「色気力」が溢れる美人エッセイストでもある森 荷葉さんとの対談「男と女の色気」もあります。お楽しみに!

あなたの基本を作り、周囲の人を心地良くさせるコツを紹介します。急速に変化する対人関係の在り方のヒントが満載の一冊です。ありがたいことに発売前から全国からたくさんの問い合わせをいただいております。ぜひ読んでいただけると幸いです。

「色気力」
(集英社文庫)

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5
AND MORE