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FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
FASHION 干場の「エコラグ」

部屋が劇場に! あまりの臨場感に編集長が涙したイタリア発のオーディオセット

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エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

思わず涙がこぼれる感動のオーディオシステム

3年ほど前に知人の紹介で、世界の優れた音響機器を取り扱うオーディオシステムカンパニー「Timelode(タイムロード)」の平野至洋社長にお会いする機会がありました。そのとき、平野社長もイタリア好きだったことから話が弾み、おすすめしていただいたのが北イタリアを拠点とする老舗オーディオブランドの「PATHOS(パトス)」と「Chario(チャリオ)」でした。

初めて聞く名前だったのでネットで検索してみると、クラシックモダンともいえるイタリアらしいデザイン。ただ、すぐに部屋に置きたいと思ってもお値段はそれなりにしますから、まずは試聴してからと考えようと平野社長にお願いしてその機会を設けてもらったんです。そしたら一発でノックアウトですよ(笑)。

過去にイタリア取材でオペラを鑑賞したことがあり、まさにあのときの記憶がまざまざと蘇ってくるようで……。平野社長に「干場さん、聴いたら泣きますよ」と冗談めかして言われていたのですが、聴いてみたら本当に涙がポロポロ(苦笑)。まるでそこが劇場であるかような臨場感があり、生声を聴いているみたいで泣けてしまったんですよね。

自宅で、Andrea BocelliとSarah Brightmanの「Time To Say Goodbye」を聴きながらワインを飲んでいる自分の姿を想像しただけで失神&昇天ですよ。すぐにその場で、清水の舞台から飛び降りる思いで購入を決断し、平野社長にセッティングのお願いまでしてしまいました(苦笑)。

つい最近、在日イタリア商工会議所の人たちに聞いたんですが、コロナの影響でイタリアでも高級オーディオ機器が売れているんですって。家中需要が高まっているのは、日本もイタリアも同じようで、家の中を明るくするインテリアやキッチングッズ、食材なども好調なんだそうです。暗くなりそうな世相のなかでも、イタリア人の明るく人生を楽しむ術は見習いたいものです。

で、話を戻すと、PATHOSのアンプとCharioのスピーカーが実際に家に来たのは2年前。その感動たるや、言葉では言い表せないほどでした。

それまでは、いいオーディオシステムって迫力のある重低音をウリにしたものだと思っていたのですが、これがすごいのは人の声の再現性。目を閉じて聴くと、心臓にドクンドクン響いてくるんです。そうすると、また目頭が熱くなってきて(苦笑)……聴き終わったあとに思わずスタンディングオベーションで「ブラボー!」と叫びながら拍手喝采していました(いや、マジですって)。


スピーカー「Lynx」28万3800円
スピーカー「Pegasus」65万7800円/ともにChario


アンプ「Classic Remix with DAC」71万2800円
アンプ「Logos MkII with DAC」93万2800円/ともにPATHOS(すべてTimelode)

【問い合わせ】
Timelode

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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