ハンカチ使いはもちろん、スカーフ代わりに首に巻いても!
さてさて、第7回めは、かまわぬのバンダナです。
無類の風呂好きで、銭湯&サウナ通いが習慣になっているので、常日頃からタオルを持ち歩く生活をしてました。
仕事で大きめなバッグを持つときはイイんですが、小さなバッグのときは嵩張って邪魔なので、最近は日本手ぬぐいを持参するスティーロに変化。
じつは、手ぬぐいって意外に吸水力があって、ガシガシ洗え、信じられないくらい すぐ乾いて便利なんです。やっぱり先人の知恵って素晴らしい!
結構見直されていて、いろいろなところで取り扱っていますが、日本の伝統的なモチーフ・四季折々の柄が描かれた かまわぬのものは持ってても、使っていても気分がイイので、頻繁に店舗を訪れてはお買い足しをしていたんです。
そんな風に訪れたある日、出逢えたが今回のバンダナ。藍色で和の文様を染めた、「藍色のバンダナ」というシリーズです。
藍色って、藍四十八色と言われるほど たくさんの色の種類があり、 江戸の人々は海や山並みなどの自然・暮らしの身近な道具やものから藍色を見つけ、細やかに感じ取り、色の名前に表してきたようです。
つまりは日本人にとって馴染み深い日常の色。さらには、スーツでも欠かせない世界共通の基準色でもあります。
1枚めにピックアップしたのは、紺よりもさらに濃い藍色とされる"搗色(かついろ)"。海や波を描くのに欠かせない色とされ、「搗」が「勝つ」に通じることから、武士たちが縁起を担いで用いた色だそうです。サムライブルー!
波の文様と、そこかしこに散りばめられた鳥がかわいらしくて一瞬で気に入りました。
2枚めは、文字通り空のような明るいブルーの"空色"。縁起が良いことの兆しとした瑞雲(ずいうん)が空にたなびき、そこをツバメたちが飛び回る文様が涼しげだったのでピックアップ。
ちなみに、ツバメは つがい(夫婦)で子を育てることから、安産や縁結びにご利益があって、縁起も良く、和服の柄にもよく使われます。
そして、憧れだったスケーター、マット・ヘンズリーの腕に彫られたタトゥーもツバメ柄!
また、航海の世界では、"幸運や"安全"を表すモチーフで、毎年同じ土地へ戻ってくると言う習性から「安全に家や故郷に帰って来る事が出来る」と言う願いを込めて水夫たちが彫るタトゥーのモチーフでした。
世界共通で縁起がイイとされたモチーフなんですね。
どれもハンカチとしてジーンズのバックポケットに入れても映えますし、首元のアクセントとしてスカーフ的に巻いても良し。メンズ服の基本はネイビーなので馴染みますし、悪目立ちすることもないから取り入れやすいかと。
あとは、サイズが52×52cmあるので風呂敷代わりにお弁当包んでもイイかも。
どれも価格は1100円で手頃ですし、少しずつ柄なんかも増えているようなので店舗やオンラインでチェックしてみてはいかがでしょう?
現在は在庫切れですが…、「物事を成す」といった意味合いから縁起物とされる茄子をペイズリー柄っぽく仕上げた"茄子紺色"のバンダナなんか、おすすめです。
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Ryutaro Yanaka