FASHION こじラグ

もう十分ってくらい「よく見たら H」。朝晩の肌寒さを凌ぐ、快適なエルメスのストール

自分が本当にイイと思う、一流品を買い集めていたら、無類の服好きが集まっているはずの編集部内でも「買い方がおかしい」「こじらせてる」と。自分じゃ、至極普通だと思っていたのに…。ホントにこじらせているのか確認すべく、自分が買ってきた愛しい服達を紹介していく企画「こじラグ(※こじらせラグジュアリー)」を始動させます。これがお買い物の参考になるかはわかりませんが…、世の買い物ジャンキーたちを安堵させられたら本望なのです(笑)。

ネクタイ同様ドットを選んでみましたが…

さて、113回めも「エルメス(Hermès)」。今回はストールです。秋の長雨もなんとか落ち着き、昼間は雲ひとつない青空が広がり、心地好い秋晴れが続いていますよね。でも、さすがに11月なので朝晩はめっきり冷え込む。

朝晩はキーンと冷たいのに、昼間はポカポカ陽気。こんな季節って、着るものに困りませんか? 朝の気温に合わせると、昼間は暑い…。脱ぎ着が楽なカーディガンとか、コンパクトに仕舞えるダウンベストが重宝するんでしょうけど、着てるときも脱いでるときもバランス良い着こなしを考えるのって、意外にメンド臭い……。

そんなときに活躍してくれるのがストールなんですね。「首」「手首」「足首」を温めておけば、意外に身体って温まりますから。太い動脈が皮膚に近いところにある3つの首は気温の影響をモロに受けやすく、冷えると冷たい血液が身体を巡り、全身が冷えます。ってことは、温めれば血行も良くなって、温かい血液が身体を巡って温かくなるんですね。

もっと寒くなったら以前紹介したようなカシミア100%のを使うとして、それまではシルクが30%ほど混紡された薄くて軽い、でも暖かいシルカシくらいが丁度えぇと思います。これなら巻いてないときもコンパクトに畳めるので荷物になりません。

70×190cmと大判なので、首だけで心許なかったときはショール的に肩掛けできますし。

コートに合わせるときは重くならないように明るめのストールを選ぶんですが、シャツやニットに合わせるなら、シックな方が納まりイイからネイビーベースを買うことが多いです。

ただ、ソリッドすぎるのもアレなんで、ネクタイ同様"人類史上最古の柄"であるドットなんかを選んでます。でも、ストールの場合 普通のドットじゃ面白みに欠けるので、ちょっと遊んでる感じがイイなぁなんてぼんやり探していたら、さすがはエルメス! 今回もハートを鷲掴みされ、清水ダイブすることになる逸品に出逢えちゃいました。

この「カレモン・ポワ(Carrément Pois)」の版ズレしたようなドット柄、面白くないですか? ちょっとミスっぽい。コレを女性に掛けてあげるとき確実にネタになるし、エルメスのシルカシだから肌触りも最&高! きっと何かが始まりますよね?

もう一枚の「サン・ポワ(H Cent Pois)」は縁にオレンジのフリンジが付いているのに加えて、色の異なるドットが並んでいて、「よく見たら H」。もうイイですかね(笑)。

こちらはウール65%、シルク35%のカレ90という素材・サイズ的も普段あまり選ばないアイテムなんですが、佇まいに惹かれたというか…、エルメスマジックですね。

価格の話をするは無粋ですが、2枚でそれなりのコートも買えてしまう金額……。"頑張って働いたご褒美"ってな言い訳携えて、エルメスに馳せ参じてるんですが、この連載を書く度ごとに 「はたらけどはたらけど猶わが生活楽にならざりぢっと手を見る」。じっとクローゼットを見る。

でも、服買わなかったら楽にはなるけど、楽しくはないんだろうな。

Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka



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