赤オニと青オニ的な感じで 2色いっときました(笑)
さて、133回めも懲りずに「エルメス」。リバーシブルで使える、シルク地のストールです。
「花冷え」とは よく言ったもので、毎年桜が咲く頃になると 冬に舞い戻ったか?と思うほど 寒くなる日がありますよね。だからと言って、桜が咲いてる時期にウールのコートや ましてやマフラーなんかは身につけたくない。
前回も書いたように、スプリングコートや薄手のジャケットにベストを重ねることで寒さを凌ぐんですが、それでも夜は肌寒いなんてことも しばしば。そんなときに活躍してくれるのが、シルクのストールなんですね。
世には数多ストールを展開しているブランドがあるんでしょうが…、やっぱり気になってしまうのはエルメス。エルメスにはレザーだけでなく、シルクにも歴史的な背景がありますし、よく見ると結構面白い柄が充実しているんです。
ちなみに、青い方はベルトのバックルが縦横無尽に繋がっているような柄。コントラストが強くないし、ワントーンなので悪目立ちしませんから、意外と何にでも合わせやすい。
しかも、ダブルフェイスで裏側は黒一色。さらに、ヘリンボーン柄をパネル上に並べているので、生地に表情が生まれ、のっぺりとしません! とにかく使い勝手が良く、八面六臂の活躍をしてくれます。
基本的に 春先は寒色中心で あまり暖色を着ることは少ないんですが、それでもたまにバーガンディやピンクをピックアップすることも。そんなときに青いストールを使うとケンカしてしまうので、やっぱり暖色に合うのも必要! というわけで、赤いコも清水ダイブしときました。
こちらは青のものより生地にハリがあり、エルメスを代表するモチーフ、シェーヌダンクル(Chaine dAncre)をチェーンで繋いだような柄になっています。
まぁ、ほとんど気付かれることはないんですが、第41回めにご紹介したシェーヌダンクルのブレスとリンクさせたりして、1人で心地好くなってるのは、ここだけの秘密です。
どちらも ちょうどえぇ大きさですし、女性が巻いていても決して変ではないので、それこそお花見してて寒がる女性に そっと巻いてあげたりすると効果は絶大! そのために ほんの少しだけ香水を振りかけて つねにイイ香りだけはさせてます。もちろん自分でも楽しめますしね。
花冷えをしのげるし、親密度を深めるツールにも使えちゃうひと粒で何度も美味しいストール。エルメスのは少し高額ですが、自分的には間違いなく元は取れてると思います。
Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka