アメカジの聖地、上野アメ横。ここには全国に広がるチェーン店ではなかなかお目にかかれない、掘り出し物が見つかることが多い。1983年創業の「ヤヨイ」はその代表といえる店だ。
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ヤヨイは、アメリカ、英国を中心としたセレクトで、誰もが知るブランドの現地仕様品や、小さなファクトリーで手作りされる民藝のようなアイテムまで、アメカジ好きをワクワクさせるラインナップを揃える。
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たとえば、ラコステのポロシャツL1212は、アメリカで流通しているものを輸入している。現在、かつてのアイゾットのように、現地のオリジナルでデザインおよび製造することはできなくなり、世界共通でコントロールされているL1212だが、やはりどこか、このL1212は、たたずまいが異なるように感じる。糸や水が違うからだろうか。それとも、かつてのアイゾットやフララコに単に思いをはせているからだろうか。
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筆者が毎シーズン購入しているエスパドリーユも、他では見ないものだ。バスクで生まれ、モナコで流行ったエスパドリーユは、スリッパのように気軽に履けるが、どこか高級リゾートを感じさせる雰囲気もある。ショートパンツからリネンのセットアップまで履き回せるのは出自によるものだろう。
ヤヨイのエスパドリーユは、フランス製だ。しかも手縫いによるもので、値段は5000円しない。マシン縫いのものは3000円代。どんどんと物価が上がっている(でも収入は増えない)日本において、なんとも良心的ではないか。
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アメカジの基本、リーバイス501の品揃えも白眉だ。あれこれ店頭に並べるのではなく、米国規格のリジット(ノンウォッシュ)とホワイトのみというのが潔い。しかし、サイズは豊富にある。たとえば、ひとつのウエストに対して、多いものでは8つのレングスを用意する。しかも、この道30年のベテラン、佐藤店長があなたの最適なサイズを導いてくれる。
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もちろん、リジットだから洗えば縮む。どのような状況で縮ませるか。乾燥機か、普通の洗濯機か、洗わないのか。それによっても、今後の501との付き合いは変わってくる。そのへんも佐藤店長に相談してほしい。答えが必ず見つかるはずだ。
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同行した友人は、その501を海で穿いて縮ませる、とうそぶいている。もちろん、それでも佐藤店長は的確なアドバイスを送る。
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アメカジの聖地、アメ横。とりわけ、ヤヨイは高校生でも、中年いや老人になってもワクワクさせるアイテムが、小さな店舗に詰まっている。現在49歳の私は、ヤヨイに中学生から通い始めたが、今回もワクワクが止まらなかった。
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結果、前述のエスパドリーユと、イリノイ州のブランドでメイドインUSAにこわだるクレイジークロスのチェックのショートパンツを買い、帰路へついたのだった。
【アメ横ヤヨイでの買い物は動画でもご覧いただけます】
ヤヨイ
東京都台東区上野4-7-8
アメ横センタービル1F
03-3833-5238
営業時間 11:00〜19:00(時間変更の場合あり※公式インスタグラムでご確認ください)
定休日 第3水曜日
公式インスタグラム
通販サイト
Text:Takashi Ogiyama
Video:Yoshihide Shoshima
Thanks:Naoto Otsubo
Video Edit::Airi Harumi