CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

【トヨタ、ベンツ、ジープ】ランクル最強は本当か?! ラダーフレームSUV対決。

説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

販売データで驚いた。絶滅危惧種が大人気!

何気なく2020年の輸入車販売データを見ていると、ベスト20の11位に5757台を記録したジープ・ラングラーが。そして19位に高額のメルセデス・ベンツGクラスが3886台でランキング入りしているじゃありませんか!

ファッショナブルな街乗りSUVが売れる一方で、本格派のクロスカントリーSUVも大人気。そして、この手の国産車ではランドクルーザー(プラドを含む)が2万6296台で国産車年間ランキング29位(軽自動車を除く)。皆さん、本物志向なのだと思います。

この4モデルに共通するのは強靭なラダーフレームをもつ車体構造にあります。ラダーフレームとは箱状に金属を成形し、それを梯子状に組み合わせたシャシーを意味します。このシャシーにパワーユニットを載せ、下側にサスペンションやタイヤ、上側にボディを合体。1台のクルマが完成します。

コレをオジサン流に分かりやすくいうと、お菓子の村岡総本店の『シベリア』となります。お若い方はピンとこないでしょうが、この『シベリア』、真ん中に羊羹、上下にカステラという構造になっています。カステラで羊羹を挟んだ昔懐かしいお菓子なのですが、見た目上その厚み比率は1:1:1。強度的には羊羹がイチバン!

ラダーフレームに対するもう一つの構造はモノコックです。コレまた分かりやすくいうと、スポンジを厚手のチョコレートでコーティングしたスイーツを想像してください。つまり、パネル(お菓子の場合はチョコレート)を組み合わせて必要な強度を確保しているのです。

この2台を乗り比べると、サバイル性能では断然ラダーフレームに軍配が上がります。つまり、『シベリア』上面のカステラ(ボディ)がなくなっても、クルマは走ります。ところがモノコックは、もしもボディが何らかのアクシデントで潰れれば、車体全体がゆがみ走行ができない可能性が出てきます。ジャングルの奥地なら生還できないことになりますね。

それぞれにメリットとデメリットがあるのですが、所有欲を満たしてくれるのはどちらでしょうか。その選択時に前出の4台を選ぶ方が一定数いるということであり、日常的にオーバースペックを楽しむ(味わう)ということなのだと思います。男性ならクロノグラフを巻くようなものかもしれません。

一方、自動車メーカーは世界が相手なので骨付きSUV(ラダーフレーム構造の意)の需要は高く、また、ひとつのラダーフレームで複数車種を開発することが可能になるので何かと重宝します。巷で話題の新型トヨタ・ランドクルーザーもこの骨付きSUVであり、その信頼性からタフな地域で絶大な人気があります。

新型ランドクルーザーの詳細はこの先発表されますので、ひとまず現行型人気4モデルをザックリ見てみましょう。ボディサイズと価格からライフスタイルにマッチするか検証してみてください。

【骨付きSUV ボディサイズとカタログモデルの価格帯】
ランドクルーザー:全長4950×全幅1980×全高1880mm(482万6800円~697万4000円)
プラド:全長4825×全幅1885×全高1850mm(366万6000円~554万3000円)
ラングラー:全長4870×全幅1895×全高1840~1850mm(539万円~638万円)
Gクラス:全長4660×全幅1930×全高1975mm(1251万円~2218万円)

現行型ランドクルーザーは4.7リッターV8のガソリンエンジン搭載車のみ。新型はガソリンの3.5リッターV6とディーゼルの3.3リッターV6の新開発エンジン2機種が用意されます。いずれもターボエンジンでパワフルであり、走りのGRモデルも期待大。発売時期はこの夏と予告されていますので、新旧ともども興味がある方はディーラーへ急ぎましょう。

新型ランドクルーザー

 

イメージリーダーの兄貴分、ランドクルーザーが代替わりすれば当然弟分のプラドも新型の登場が期待されます。とはいえ、コチラは少し先の話になるのかもしれません。このプラドはご長寿モデルなのですが、現行型は2021年6月1日にアップグレードを果たしたばかりの改良モデル。エンジンは直4で2.7リッターのガソリンと2.8リッターのディーゼルがあります。いまならランドクルーザー生誕70周年を記念した特別仕様車が狙い目。キャンプ場で映える人気車です。

ランドクルーザー・プラド

 

ジープといえばこのカタチ。7カ所の開口部をもつ7スロットグリルと丸形ヘッドライトがお馴染みのラングラーです。前出のデータはアンリミテッド系の4ドアボディのものですが、受注生産車ですが2ドアボディのスポーツ(518万円)も入手可能。エンジンは2リッター直4ターボと自然吸気の3.6リッターV6。どちらを選んでもレギュラーガソリンで走ります。

ジープ・ラングラー

 

なぜか日本で大人気。生産が追い付かないそうですが、もしかしたら右ハンドルの生産枠が少ないのでしょうか。私の知人も「Sクラス買うからGも発注させろ」で見事納車に。直近の話題は3リッター直6ディーゼルに高出力版の『400d』が加わったこと。上を見れば2000万円オーバーのAMGとキリがないのでお好きな方はどうぞ! 

メルセデス・ベンツ Gクラス

 


拡大画像表示©︎gettyimages

最後に骨付きSUVのポテンシャルを披露したく映画『Mad Max Beyond Thunderdome』からワンシーンをお届けします。サバイバル性能とはまさにこのこと。ラダーフレームの真価がいかんなく発揮されております(笑)。

今後も発展が見込まれるSUVは、この先の電動化後も様々な広がりを予見させます。新規モデルの誕生も楽しみですね。自動車趣味に叶う1台と巡り合いたいものです。

Text:Seiichi Norishige



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