新型ワゴニアのグレード展開から価格までついに判明!
復活するジープ・ワゴニアの続報です。なんと、グレード体系と価格まで一気に発表(本国)されました。米国での発売時期は2021年夏。最廉価グレードがややスケジュールが遅れているようですが、コチラの予想を裏切って早く出てきてくれたことは自動車趣味人的には大変うれしい出来事。
前回取り上げたコンセプトモデルから若干デザインは変更されていますが、そのイメージは大きく変わることはなく、比較して少々デコッパチな印象程度。
ワゴニアはラグジュアリークラスなので、米国勢ではキャデラック・エスカレードやリンカーン・ナビゲータとガチンコ勝負……というか、価格面ではむしろ安く、ジープのブランド力と相まって、ワタシならワゴニアファミリーを買います。
当初ウワサされていたパワーユニットはPHEVではなく、最高出力392hpのマイルドハイブリッドである5.7リッターV8エンジン+BSG(48V)と、最高出力471phの6.4リッターV8エンジンを搭載します。ひょっとしたら遅れてPHEVモデルが加わる可能性があるのかと思います。
【2022 TRIM MODELS】
Wagoneer Series I(4x2. late availability)$57,995
Wagoneer Series II(4x2)$67,995
Wagoneer Series II(4x4)$70,995
Wagoneer Series III(4x2)$72,995
Wagoneer Series III(4x4)$75,995
Grand Wagoneer Series I(4x4)$86,995
Grand Wagoneer Series II(4x4)$93,995
Grand Wagoneer Obsidian(4x4 - summer 2021)$98,995
Grand Wagoneer Series III(4x4)$103,995
基本的に全車ボディサイズは変わりませんが、ワゴニアに対するゴージャス版がグランドワゴニアという解釈でいいと思います。3列シートで乗車定員は最大8名となります。
現在のところプレスリリース&公式HPにも主要装備表の掲載がないので何とも比較のしようもないのですが、コンベンショナルなコイルスプリング仕様のサスペンションでも電子制御の可変式ダンパーを採用し、また、おそらく最上級モデルにはエア式サスペンションが装備されるようです。
4×2は通常モードで後輪駆動、4×4はAWDでQuadra-Trac I / Quadra-Trac II / Quadra-Drive IIという3つのシステムがグレードにより搭載されます。トルクベクタリングやLSDも装備されますが、他の装備を含め詳細な発表が待たれます。アレコレ悩むには時期尚早といった感じでしょうか。
先代ワゴニアは1991年頃まで正規販売されていました。よって、新型ワゴニアもいずれ日本に導入されるものと思われます。車格・ブランド力・価格と3拍子揃った新型ワゴニア。欧州勢はライバルではありませんし、嗜好品としての次元が異なります。
王道のラングラー、プレミアムスポーツのグランドチェロキー、そしてラグジュアリーなワゴニアが加わったジープはもはや最強か? いや、むしろ孤高の存在といった方が正しいのかもしれませんね。
オジサン的にはマッキントッシュのオーディオシステムが超絶気になりますが、いまはただ忍の一字で耐えるのみ。じっくりと身構えて待つとしましょう。
Text:Seiichi Norishige