ハイブリッド車を主軸にガソリン車もラインナップ
期待のホンダSUV、新型ヴェゼルの価格がついに正式発表されました。気の早い方は一足早くディーラーで価格を調べていたのでしょうが、これでライバル車との購入検討に入るという方も多いのではないでしょうか。
新型ヴェゼルは先代とは異なり、ラインナップの主軸にハイブリッドを据え5モデルを用意。しかし、1.5リッターのガソリンエンジン車もFFと4WDの2モデル残してくれました。価格を含め、まずはラインナップをご紹介します。
【ホンダ・ヴェゼル】
ボディサイズ:全長4330×全幅1790×全高1580(1590)mm
ホイールベース:2610mm
最低地上高:170~195mm
乗車定員:5名
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン(40L)
ボディサイズからわかるのは新型ヴェゼルがちょうどいい使いやすさのSUVであるということ。全幅は1800mm(ドアミラー含まず)を切っていますので立体式駐車場もほぼクリア。全高も1600mmを下回るのでシティ派ユーザーも問題ないかと思います。
次にパワーユニット別モデル構成と各車の駆動方式です。
●ハイブリッドモデル
e:HEV X:FF 265万8700円 / 4WD 287万8700円
e:HEV Z:FF 289万8500円 / 4WD 311万8500円
e:HEV PLaY:FF 329万8900円
※1.5L DOHC i-VTEC+2モーターハイブリッド / 電気式CVT
最高出力:78kW(106ps)/ 6000-6400rpm
最大トルク:127Nm / 4500-5000rpm
モーター最高出力:96kW(131ps)/ 4000-8000rpm
モーター最大トルク:253Nm / 0-3500rpm
ハイブリッドモデルのメイングレードは『Z』です。装備面でパノラマルーフ(オプション設定なし)が欲しいとなると『PLaY』一択ですが、残念ながら4WDの設定がありません。さらに補足すると前席2脚のシートヒーターとステアリングヒーターが同時に標準装備されるのはこの2モデルだけ。
●ガソリンモデル
G:FF 227万9200円 / 4WD 249万9200円
※1.5L DOHC i-VTEC / CVT(トルクコンバーター付)
最高出力:87kW(118ps)/ 6600rpm
最大トルク:142Nm / 4300rpm
ガソリンモデルは1グレード展開でFFモデルは価格的には最廉価です。4WDの設定もあり、価格面では先代を踏襲。安全運転支援システムの『Honda SENSING』は全モデル標準搭載ですから安心です。また、グレードにより追加機能も選べますので任意で装備してください。
こうした車両製造時に組み込むメーカーオプションは車両価格に含まれますので、もし残価設定型オートローン(下取り保証型)を利用される場合は装備するのが得策です。次にカラーコンビネーションです。
●内外装カラーコンビネーション
e:HEV PLaY ※インテリアカラーはすべてグレージュ
・プレミアムサンライトホワイト・パール&ブラック(4万9500円高)
・メテオロイドグレー・メタリック&ブラック(2万7500円高)
・クリスタルブラック・パール&シルバー
・ミッドナイトブルービーム・メタリック&シルバー(2万7500円高)
・サンドカーキ・パール&ブラック(2万7500円高)
G / e:HEV X / e:HEV Z ※インテリアカラーはすべてブラック
・プレミアムサンライトホワイト・パール(6万500円高)
・プラチナホワイト・パール(3万8500円高)
・メテオロイドグレー・メタリック(3万8500円高)
・プレミアムクリスタルレッド・メタリック(6万500円高)
・クリスタルブラック・パール
・サンドカーキ・パール(3万8500円高)
こうして見るとクリスタルブラック・パールを除き有償カラーとなるのは昨今の情勢を考慮すると仕方のない部分かもしれません。モダンで清潔感あるデザインの新型ヴェゼルですから大いに悩んでみてはいかがでしょうか。ちなみにボディカラーによる残価設定率(有利不利など)の違いはありません。念の為、過去記事と重複しますが新型に採用された装備を掲載します。
【新たに搭載した主要装備】
・ハンズフリーアクセスパワーテールゲート(予約クローズ機能付き)
・パノラマルーフ(Low-Eガラス採用)
・新設計のエアコン吹き出し口「そよ風アウトレット」
・ヒルディセントコントロール
・静電タッチ式LEDルームランプ
・独自開発のプレミアムオーディオ(タイプ別メーカーオプション)
SUV本来のタフな性能を求めるなら『ヒルディセントコントロール』はありがたい安全運転支援装備です。雪の多いエリアのドライブではむしろ必須装備かもしれません。
激戦区であるミドルサイズのSUVは今後も発展が見込まれます。プレミアム感(魅力)が高まった新型ヴェゼルなら輸入車オーナーがライバル視する1台となるでしょう。
皆さんも十分にご検討ください。
Text:Seiichi Norishige