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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

新型ポルシェ911GT3のスペックが凄すぎる!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

GT3は911シリーズ最強のコスパモデルである

いや~テンション上がりますね。モータースポーツ直系のDNAをもつGT3のパフォーマンスもさることながら、なんといってもそのお値段です。エントリー価格(税込)を円換算してみると、イギリスが1821万8800円(1ポンド148円で算出)、ドイツが2144万2000円(1ユーロ128円で算出)。

各国税率は異なるものの、日本ではカレラSが1729万円、素のターボが2443万円というのが税込価格。日本導入モデルの基本的仕様は現時点で分かりませんが、期待値は2200万円スタートという感じ。こりゃ現地買い付け&空輸パターンも大いにありでしょうね。

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ポルシェファンは既にチェック済みでしょうが、現在発売中の911 シリーズと比較してみます。まず、決定的に違うのはフロントに採用したダブルウィッシュボーン式のサスペンションです。従来のストラット式と違うのは、衝撃吸収と操舵という役割を分業できるのでフィーリングも違えば、アライメント変化もスポーツ走行向きです。

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そして感動するのがブレーキキャリパーの位置です。例えば左側面から見たと仮定して、時計の文字盤でいうと、フロントが3~6時、リアが6~9時のエリアを占めています。ホイール中心よりなるべく低く、そして重量物であるブレーキキャリパーをホイールベース内に入れています。こんな部分も低重心&マスの集中にこだわった設計が見受けられるのです。

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外観上、最大の特徴はレーシングカーである911RSR由来のスワンネック形状の支持部をもつ大型のリアウイングです。可変式ですがトラックポジションに角度設定すると200km/h時でダウンフォースが50%増加します。また、冷却用開口部を設けたフロントフードはCFRP製です。

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4リッターの自然吸気フラット6は従来型を踏襲するのですが、欧州では義務付けられるPM2.5対策用の追加触媒を装着しても10psほど出力が向上。念のために記しておくと、エンジンはアルミ製のエンジンブロックとシリンダーヘッド、鍛造チタンコネクティングロッドを採用。概にレースで鍛えられているので今回はテッパンと見ていいでしょう。

ココまでを補足すると、ステアリングは電気機械式パワーステアリングで速度感応型の可変ギアレシオタイプを採用。また専用スポーツチューニングを施したリアアクスルステアリングを標準装備します。ちなみにPASMのチューニングも専用で車高はカレラ比で-20mmとなります。

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【New 911 GT3】
ボディサイズ:全長4,573×全幅1,852×全高1,279mm
ホイールベース:2,457mm
トレッド(前後):1,601 / 1,553
Cd値:0.34cW
エンジン型式:水平対向6気筒(自然吸気)
ボア×ストローク:102.0mm×81.5mm
総排気量:3,996 cc
最高出力:375kW(510ps)/ 8,400rpm(Rev 9,000rpm)
最大トルク:470Nm / 6,100rpm
潤滑:ドライサンプ
トランスミッション:6速MT / 7速PDK
車体重量(総重量):MT 1,418(1,765)/ PDK 1,435(1,782)kg
サスペンション形式:ダブルウィッシュボーン / マルチリンク
ブレーキ(ローター径):6pot(408mm) / 4pot(380mm)
タイヤサイズ(ホイール):255 / 35ZR20(9.5J)/ 315/30 ZR21(12J)
燃料タンク容量:65L
0-100km/h:MT 3.9 / PDK 3.4s
0-160km/h:MT 7.9 / PDK 7.0s
0-200km/h:MT 11.9 / PDK 10.8s
最高速度:MT 320km/h / PDK 318km/h
参考価格:£123,100.00(incl. VAT)/ EUR 167.518,00(inkl. MwSt.)

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さて、エントリー価格はお安いものの、問題はトッピング(追加オプション)です。早速、コンフィギュレーターを起動してみましょう(2021年2月19日現在、イギリスとドイツの公式サイトで利用できます)。

ボディカラーは全14色。その内、無償カラーはブラック、ホワイト、ガードレッド、レーシングイエローの4色ですが、ココではイメージカラーのシャークブルーを選択。ポチッとな。£ 2,525.00と出ました。ホイールはサテンダークシルバーに塗装して£ 842.00なり(無償標準はシルバー)。

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シートは標準が4ウェイですがそれじゃあ寂しいし、バケットシートはシンドイのでアダプティブ・スポーツシート・プラスをチョイスし£1,734.00。そして、スポーツカーなんだからとエクステリアにこだわって軽量カーボンルーフをおごり£2,517.00を投資。ワタシは鉄チンローター派なのでPCCBを選びませんが、ちなみにお値段は£6,498.00~となります。この時点で小計£7,618.00。ザックリ113万円の追加予算です。

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ココで注意がひとつ。もしサーキット走行を考えるなら『クラブスポーツパッケージ』という選択があります。ロールケージ、6点式シートベルト、キルスイッチなどが無償で装備されるのですが、バケットシートを選択せねばならずコレが£3,788.00。トランスミッションはMT(ブリッピング機構付き)かPDKを選択しますが、どちらも無償であり、車両本体価格に影響しません。

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その他、インテリアのステッチなど選択肢は豊富なので個人のお好みで。アレコレ本能のままにパーソナル仕様を作ると最低でも150~200万円は必要かと思われます。実質的な車両本体価格は2500万円以上と予想されます。

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限りなくレーシングな911GT3ですが、流石ポルシェというか、一般保証期間3年、塗装保証期間3年、腐食保証12年間という保証が付随します。ちなみに英国での推奨サービス(メンテナンス)期間は12,000マイル/2年ごととなっています。

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最後に気になる日本での受注開始日ですが、ポルシェジャパンでは4月を予定しているとか。ブツヨクがピークを迎えた方は迷わず速攻で正規ディーラーへ行きましょう。幸運に恵まれれば、初期の受注枠を押さえられる可能性があるでしょう。

Text:Seiichi Norishige

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