FASHION 干場の「エコラグ」

【キューバ発祥の腕時計】約40年の眠りから復活! ラテンの血を受け継いだクエルボ・イ・ソブリノス

エコラグ-Hoshipedia 「エコラグ」とは、エコノミック・ラグジュアリーの略。economic luxury。極めて経済的だが、上質さやエレガンスは失わないスタイルの意味。「多くの粗悪なものより少しの良い物を」という干場の哲学により生まれた造語。腕時計や靴・鞄、スーツのように長い年月使えるものは高額でも、白シャツや白無地のTシャツのように常に白いまま清潔に着たい消耗品は、高額なものよりもコストパフォーマンスを重視するというスタイル。パテック・フィリップの腕時計やジョン・ロブの靴と、カミチャニスタやデッコーロの白シャツ、GAPの白無地のTシャツは干場にとっては同じ。一点豪華主義とも違う。干場が敬愛するブルース・リー先生が提唱した無駄を排した最短の動き(エコノミック モーション)で相手を倒すジークンドーのように、経済的で盛り過ぎない、かつ無駄のないシンプルで上質なスタイルを指す。

ハバナの黄金時代の伝説が復活!

キューバ発祥の腕時計と聞いても、上手くイメージできないかもしれません。僕自身、この「CUERVO Y SOBRINOS(クエルボ・イ・ソブリノス)」のことを知るまでは、まったくノーチェックでした。それが昨秋、スーツに似合うレクタンギュラー(長方形)タイプで、他人とかぶらないものを探していたとき、知り合いに教えてもらったんです。

僕がこのブランドに惹かれたのは、デザインだけでなく そのストーリーにあります。

クエルボ・イ・ソブリノスの創業は、ハバナが栄華を極めていた1882年。「La Casa(ラ・カーサ)」という小さな貴金属店として出発し(その後、クエルボ・イ・ソブリノスと店名を変更)、19世紀末には著名人なら一度は訪れるべき店、と言われるまでに成長したそうです。

当時のクエルボ・イ・ソブリノスは、国際的な舞台で活躍する名士が集う場所だったようで、旧店舗で見つかった顧客名簿や写真には、ヘミングウェイやウィンストン・チャーチル、クラーク・ゲーブル、アルバート・アインシュタインなどが名を連ねていたそう。

そして、この大成功をきっかけにヨーロッパに進出し、1910年代にはスイス製のムーブメントを採用したグローバル ウォッチブランドの販売を開始。40年代初めにはロレックスやパテック フィリップなどの名門とのコラボレーションも展開するなど大躍進を遂げました。

ところがキューバ革命によって、ブランドが消滅。以降、約40年にわたって表舞台から姿を消すことになってしまい、幻のブランドになっていたんです。

ただ、ブランドを再興させようという動きは1990年代からあったらしく、イタリアの会社に引き継がれ、2003年に復活。05年には日本での販売が始まっていますから、なんで いままで出合えなかったのかが不思議なぐらいです。

クエルボ・イ・ソブリノスが面白いのは、100年前のただのレプリカではなく、新世代のウォッチとして生まれ変わっている点。僕が購入した「PROMINENTE CLASIOCO(プロミネンテ クラシコ)」の1015.1RNモデルも自動巻、パワーリザーブ42時間、3気圧防水など、使い勝手のいい機能を備えています。

しかし、その一方で「ゆっくりと流れる時が豊かで穏やかなライフスタイルを生み出す」というカリビアンカルチャーがしっかりと息づいているのが大きな魅力。「スイスのハートにキューバのスピリット」というフレーズが ぴったりハマっています。

あと、時計を購入すると、収納ボックスとしてキューバを代表する名産品である葉巻の保管箱「ヒュミドール」が付いてくるんですが、これがまた高級感があり、自分ではなかなか買わないものゆえ、とてもうれしかったですね。

コロナが終息したら、この時計をしてキューバに行ってみたいなあ。

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39万円(税抜)/クエルボ・イ・ソブリノス(株式会社ムラキ)

【問い合わせ】
株式会社ムラキ(クエルボ・イ・ソブリノス 日本総代理店)
03-3273-0321
クエルボ・イ・ソブリノス 日本公式サイト

Photo:Ikuo Kubota(OWL)
Text:Toshiaki Ishii



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