クラシックでモダンなスーツに似合う、最強のコスパバッグ
ここ3年ぐらい、ビジネススタイルのときに「ペッレ モルビダ(PELLE MORBIDA)」の2ルームブリーフを使っていたのですが、もう少し別の雰囲気のバッグがほしくなり、干場モデルを2型別注しました。
僕の場合、スーツもそうですが、モダンな印象のものを着ていても、どこかにクラシックな趣を残すことを信条にしています。そこで、同じくこれらのバッグでも、モダンとクラシックが同居する佇まいを意識しました。
素材には、いずれも皮革生産地・姫路松原地区で開発した柔らかなシュリンクレザーを使用。PELLE MORBIDAはこれまでソフトなレザーの質感を売りにしてきたのですが、今回は通常よりも堅牢性を高めた素材を新たにつくりました。丹念に下地をなめし、乾燥後に専用マシーンでバタ振りをすることで上品で味のあるシボ立ちを実現しています。
個人的な話になってしまいますが、もう少し男らしさがほしかったのと、バッグを置いたときに自立するのも、僕にとってはバッグ選びの大事なポイントなんですよね。
クラシックなフラップデザインが特徴的なブリーフケースは、僕が普段よく着ているグレースーツに合わせることを想定したデザイン。外側のポケットはスマホや財布など出し入れの多いアイテムの収納に便利です。また、スーツケースのハンドルにドッキングして持ち運べるので、出張時などの旅の相棒としても活躍すると思いますよ。
もう一方のボストンバッグは、つくりをできるだけシンプルにして、モダンな錠前をアクセントとして効かせたのが特徴。内部は仕切りのない大容量サイズで、荷物を無造作に放り込めるのが魅力です。こちらはビジネスの場面だけでなく、1〜2泊の小旅行など、カジュアルなシーンでも使い勝手がいいでしょう。
今回の別注では、PELLE MORBIDAの「M」をモチーフにした錠前を新たに開発し、ファスナーの引き手部分も通常の革ではなく、シャープに見えるメタルパーツを採用しました。これらのディテールが、バッグのクラシックなデザインと相まって、モダンクラシックといえる雰囲気になったのではないか、と大満足しています。
Written by Yoshimasa Hoshiba