CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

欲しいクルマが海外専売という不条理を解消せよ!

2020.10.25 2020.10.25
2020.10.25
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

本家を超えたOEM車。性能がイーブンなら最後は見てくれです。

先日ネットパトロールしていると、編集部在籍時に大変お世話になった良識派モータージャーナリストの“激おこ”記事に目が止まりました。その内容を要約すると「この環境時代にアイドリングストップを廃止するとはアカンでしょ。お里が知れますね」というもの。メーカー名の記述こそなかったものの、その矛先は世界のトヨタへ向けられていました。

トヨタではアイドリングストップのことを「スマート&ストップ」といいますが、最近のクルマでいうとSUVのRAV4、小型車のヤリス、ファミリーカーのカローラなどはこの機能を未装備としています。その不採用の理由を要約すると「技術が進化し燃費が改善されたのでユーザー負担を軽減する」のが目的だとか。

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で、具体的にどんな負担が減るかというと、アイドリングストップはバッテリーの寿命に大きく影響を及ぼすので、消耗品であるバッテリーの交換サイクルが伸びるというもの。じつはアイドリングストップ対応のこのバッテリー、専用品なのでお値段が従来品よりかなりお高めなのです。

アイドリングストップを採用する車種の多くは2個の専用バッテリーを搭載します(負荷がかかるため)。コレを車検毎に交換するとなれば、工賃含めおよそ5万円以上の費用負担を強いられます。輸入車を含め車種にもよりますが軽く法定費用分の出費になることも。

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アイドリングストップを行うか、バッテリーを従来のサイクル以上のペースで産業廃棄物としてリサイクル&処分するか、その生産工程を含めユリカゴから墓場まで計算しないと環境負荷はわかりません。産業構造全体もいまは進化の途中。さて、どうしたものか?

前置きが長くなってしまいましたが、今回のお題はOEM供給車の問題です。初心者の方にご説明すると、そもそも元ネタとなるクルマがあって、それをベースに内外装を小変更したクルマを作り他社に供給することを指します。スーパーに並ぶような商品ならPBのようなイメージでしょうか。

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しかしこのPBもパッケージ替えのみならず、独自のレシピをもつこともしばしば。一口にOEMといってもそのレベルや形態は様々で、例えば腕時計なら中身のキャリバー/ムーブメントはETAの○○○で共通だったとしても、メーカーごとにデザインや製造を自社の管理下で行います。しかしクルマの場合、メーカーの垣根を超えた兄弟車が存在します。コレもまたOEMなのです。

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トヨタは国内メーカーでいえば、スバルやスズキ、マツダと提携。その関係性は資本や技術など深さや範囲が各社異なります。ワタシが注視しているのは一般的にOEMと呼ばれる兄弟車。基本性能が同じなら誰でもイケメン/イケジョを選びますよね。

スズキがトヨタからOEM供給を受ける『ACROSS』というSUV、じつはトヨタRAV4(プラグインハイブリッド仕様)がそのベースとなっています。そしてこのアクロス、各々の主観によりますが個人的にはベース車より断然カッコいい!

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フロントマスクが大きく異なるので、ボンネット、バンパー、フェンダー、ヘッドライトなどは新規製作かと思います。変更点が多いほどコストは跳ね上がりますが、もしこの2車が国内で販売されていたのなら、少し高くてもワタシは間違いなくアクロスを買います。

“山育ちのRAV4 vs 港区生まれのACROSS”。この2車を見ると個性のぶつかり合いを感じます。トヨタはアーバンSUVにハリアーを据えますので結果的にコレでいいのでしょう。それにアクロスは欧州専売なので国内販売上バッティングすることもありません。

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スズキでもう一台上げておくと、カローラ・ツーリング(ハイブリッド仕様)のOEM供給となる『SWACE』があります。コチラはあまりいじっていない印象ですがスタイリッシュさは互角以上。もう一声あれば刺し違えた感ありの印象です。コレまた欧州モデルとなり国内販売はありませんがスズキの実力恐るべし。さすが100年企業です!

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将来的には自動車の電化(EV)が進むことでさらにOEM供給のクルマが増えると予想されます。先に触れたようにそのOEMレベルはピンキリですが、本家を超えるモデルが他社から登場する可能性は否定できません。

情報は一瞬にして世界を駆け巡ります。イケてる日本車が海外にあって日本にない。なんという不条理なことか。心揺さぶるいいクルマ、もっと作ってください!

Text:Seiichi Norishige

スズキUK

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Norishige Seiichi

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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