CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

【コロナ禍でも黒字確保!】「トヨタ」を救った優秀車種はどれだ!?

2020.8.12 2020.8.12
2020.8.12
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

コロナ禍でも黒字達成。トヨタの孝行息子はどんな車種?

今回は「続・お盆休みスペシャル」として、コロナ禍でも黒字を達成したトヨタ自動車(以下、トヨタ)がお題でございます。

既にその数字は各種メディアを通じご存じの方も多いことと思いますが、同社が2020年8月6日に発表した決算報告によれば、2021年3月期第1四半期の決算は営業利益98.1%減とシビレる数字ながら139億円の黒字に。無論、グローバル企業なので地域によっては赤字ですが、この時期の黒字計上はさすがトヨタ。

で、足元の日本はどうなんでしょうね? というワケで、令和2年前半戦の売れたトヨタ車を見てみましょう。ザックリいえば1~3月がコロナ前、4~6月がコロナ禍の受注となるでしょうか。まずは前半3ヵ月から検証しましょう。

なお、データは「一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(略称:自販連)」の発表値をもとに、ベスト10入りした車種でまとめてみました。

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何とカローラにカローラクロスが追加される!?
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【乗用車ブランド通称名別Best10 / 月販販売台数(台) / 前年比(%)】

●2020年1月
01. ライズ(トヨタ) / 10,220 / (2019年11月発売)
02. カローラ(トヨタ) / 8,480 / 129.2
03. ノート(日産) / 7,529 / 65.8
04. シエンタ(トヨタ) / 6,831 / 79.4
05. セレナ(日産) / 6,781 / 67.1
06. フリード(ホンダ) / 6,759 / 100.9
07. プリウス(トヨタ) / 6,659 / 76.4
08. アクア(トヨタ) / 6,622 / 74.6
09. ルーミー(トヨタ) / 6,193 / 95.4
10. ヴォクシー(トヨタ) / 5,557 / 76.8

●2020年2月
01. ライズ(トヨタ) / 9,979 / (2019年11月発売)
02. ノート(日産) / 9,913 / 76.8
03. カローラ(トヨタ) / 9,898 / 129.5
04. セレナ(日産) / 8,647 / 79.1
05. アクア(トヨタ) / 8,433 / 74.8
06. シエンタ(トヨタ) / 8,266 / 92.2
07. フィット(ホンダ) / 8,221 / 123.4
08. ルーミー(トヨタ) / 7,682 / 108.6
09. プリウス(トヨタ) / 7,518 / 63.4
10. フリード(ホンダ) / 7,320 / 90.2

●2020年3月
01. カローラ(トヨタ) / 16,327 / 154.8
02. フィット(ホンダ) / 14,845 / 137.3
03. ヤリス(トヨタ) / 13,164 / (2020年2月発売)
04. ライズ(トヨタ) / 12,009 / (2019年11月発売)
05. ノート(日産) / 10,999 / 66.1
06. シエンタ(トヨタ) / 10,456 / 96.8
07. プリウス(トヨタ) / 9,717 / 62.5
08. ルーミー(トヨタ) / 9,700 / 110.6
09. フリード(ホンダ) / 9,528 / 95.5
10. セレナ(日産) / 9,130 / 73.5

このなかでイケてる40代が乗るべきライフスタイルカーって何台あるの? ってハナシはともかく、年が明けて新規車種であるスモールSUVの『ライズ』が2連続首位という人気車に。トールワゴンの『ルーミー』も健闘しました。

この1リッターエンジンを搭載する2車、前者が『ロッキー』、後者が『トール』をベースとしたダイハツのOEM車両なのですが、サイズ感と税込150万円を切る軽自動車並みのエントリー価格、トヨタというブランド力の後押し、消費税増税が相まって売れまくった格好です。グループ企業を活用した柔軟な体制が功を奏した格好です。

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コロナ禍で健闘したトールワゴンのルーミー
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●2020年4月
01. ヤリス(トヨタ) / 10,119 / (2020年2月発売)
02. フィット(ホンダ) / 8,977 / 132.5
03. シエンタ(トヨタ) / 6,982 / 99.8
04. カローラ(トヨタ) / 6,679 / 91.1
05. フリード(ホンダ) / 6,030 / 95.7
06. アルファード(トヨタ) / 5,739 / 98.6
07. ライズ(トヨタ) / 5,545 / (2019年11月発売)
08. ルーミー(トヨタ) / 5,104 / 71.5
09. プリウス(トヨタ) / 4,669 / 42.2
10. アクア(トヨタ) / 4,551 / 58.6

●2020年5月
01. ヤリス(トヨタ) / 10,388 / (2020年2月発売)
02. ライズ(トヨタ) / 7,916 / (2019年11月発売)
03. フィット(ホンダ) / 7,235 / 110.8
04. カローラ(トヨタ) / 6,540 / 89.5
05. アルファード(トヨタ) / 5,750 / 110.6
06. シエンタ(トヨタ) / 4,344 / 57.3
07. ルーミー(トヨタ) / 3,713 / 48.0
08. フリード(ホンダ) / 3,612 / 54.9
09. プリウス(トヨタ) / 3,499 / 31.8
10. ノート(日産) / 3,470 / 43.1

●2020年6月
01. ライズ(トヨタ) / 12,823 / (2019年11月発売)
02. ヤリス(トヨタ) / 10,967 / (2020年2月発売)
03. カローラ(トヨタ) / 9,311 / 110.4
04. フィット(ホンダ) / 9,016 / 104.0
05. アルファード(トヨタ) / 6,835 / 134.3
06. ノート(日産) / 6,010 / 49.8
07. フリード(ホンダ) / 5,595 / 71.1
08. セレナ(日産) / 5,288 / 63.2
09. ルーミー(トヨタ) / 5,230 / 62.7
10. ヴォクシー(トヨタ) / 4,812 / 63.9

さて、コロナ禍の状況ですが、ウイルス対策で一時的な工場閉鎖が響いたのか『ライズ』が大幅ダウン。ただ、年度末の決算商戦後という時期を考慮しても販売努力は認めていいのではと思います。

注目は5位の『アルファード』です。市場が落ち着きを取り戻したのか、プレミアム・ミニバンの販売が復調傾向に。まあ、事実上、ライバルは兄弟車の『ヴェルファイア』くらいで独自の商品力が強みを発揮した結果です。

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ライバル不在のプレミアム・ミニバン、アルファード
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ご参考までに申し上げておくと、2019年4月の1位はプリウスで1万1,059台を販売し2018年4月比131.9%、ヤリスはヴィッツに代わる新規車種ですが、そのヴィッツは7,437台を販売し2018年4月比102.1%でした。話題性も重なりヤリス大健闘ですね。次は前半戦となる半年分のベスト10です。

●2020年1-6月 前半戦まとめ
01. ライズ(トヨタ) / 58,492 / (2019年11月発売)
02. カローラ(トヨタ) / 57,235 / 119.6
03. フィット(ホンダ) / 50,029 / 111.0
04. ヤリス(トヨタ) / 48,129 / (2020年2月発売)
05. ノート(日産) / 41,707 / 60.8
06. シエンタ(トヨタ) / 40,194 / 78.9
07. フリード(ホンダ) / 38,844 / 85.3
08. ルーミー(トヨタ) / 37,622 / 82.6
09. プリウス(トヨタ) / 36,630 / 52.1
10. アルファード(トヨタ) / 36,597 / 103.8

気になるのは前半戦でプリウスやアクアが40%以上の販売減を記録していること。自販連では50位までのデータがご覧になれますので、ご興味があればアクセスしご覧ください。

続きまして、ウィズ・コロナな7月に売れた最新まとめです。

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今後の推移が気になるプリウス(PHV)
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●2020年7月
01. ヤリス(トヨタ) / 14,004 / (2020年2月発売)
02. ライズ(トヨタ) / 12,283 / (2019年11月発売)
03. カローラ(トヨタ) / 10,994 / 124.2
04. ハリアー(トヨタ) / 9,388 / 273.3
05. フィット(ホンダ) / 9,213 / 106.3
06. アルファード(トヨタ) / 8,448 / 135.6
07. セレナ(日産) / 7,686 / 87.4
08. ノート(日産) / 6,730 / 60.9
09. ルーミー(トヨタ) / 6,528 / 68.9
10. シエンタ(トヨタ) / 5,344 / 49.8

依然としてコロナの影響は残りますが、トヨタは7車種がベスト10入り。なかでも、人気のプレミアムSUVであるハリアーがフルモデルチェンジを果たし、初期需要を考慮してもイキナリ4位というブランド力の高さを見せつけました。

歴史あるカローラは新型では5ナンバーサイズのボディを捨て大胆なプレミアム路線へ。ボディバリエーションも相まって(コストに見合うかわかりませんが)、コチラも新たな需要を開拓し苦難の前半戦で約20%増という成果を得ています。

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もう年配者のクルマじゃないカローラ(スポーツ)
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総括です。独り勝ちといわれるトヨタでも、いまひとつパッとしない前年比を大きく下げているモデルもあります。

しかし、売れ線モデルはライバル不在の商品力をもち、また、グループ間で補う戦術が功を奏した結果といえるのではないでしょうか。また、公式HP上ではおよその納期も表示されますので親切だな~と感じます。

最後に。コロナ騒動で忘れ去られようとしていますが、ワタシは基本的に“消費税増税の影響”が色濃く残る国内自動車販売の現状だと思います。業種にもよるでしょうが、国内需要が強ければ産業の空洞化もある程度防げるはず。しかし、所得が30年間も増えなければ、その夢も叶いませんよね。

世の中がこんな状況でも、国内では虎視眈々と増税を画策中とのウワサが……。いずれの組織も最高学府ご卒業生の皆さんが集まっているのですから、なんとか英知を結集して大胆な施策をお願いしたいものです。

Text:Seiichi Norishige

トヨタ

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Norishige Seiichi

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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