CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

今年、国産車は何が売れた!? 数字からみる2019クルマ需要

2019.12.25 2019.12.25
2019.12.25
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

オリンピックイヤーの日本車の進化に期待大!

2019年の更新も残すところあと2回ということで、今回は2019年の国産車を検証してみます。本年は消費税率の増加もあり、前回ほどではないにしろ駆け込み需要の影響がどう左右したか? また、2020年の景気判断も気になるところです。

日本車の販売台数(乗用車新規登録)は、日本自動車販売協会連合会(軽自動車は全国軽自動車協会連合会)という団体から発表されるデータを見ると明らかになります。まずは、駆け込み需要がわかる9月、増税後の10月、ボーナス商戦前の11月のデータを調べてみます。ただし、ガクッと精神的に落ち込みたくないので記載順は11月、10月、9月の順とします。

TOYOTA COROLLA
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【2019年11月・10月・9月の乗用車販売台数】
トヨタ 119,902 / 98,208 / 151,538台
日産 21,747 / 17,899 / 39,495台
ホンダ 20,218 / 18,393 / 35,925台
マツダ 10,540 / 10,143 / 23,727台
スズキ 8,245 / 6,973 / 11,610台
スバル 7,694 / 5,033 / 11,435台
ダイハツ 5,916 / 2,729 / 3,689台
レクサス 4,988 / 4,474 / 7,727台
三菱 2,563 / 1,992 / 6,233台

DAIHATSU TANTO
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このように並べると、当然ですが駆け込み需要の影響が顕著です。しかし、ダイハツだけは直近の3ヵ月で11月が最高水準を記録。トヨタ・デイズと兄弟車のSUVロッキー、あるいは小型車スイフトが堅調だったのか要因はいろいろ考えられますが、軽自動車部門でもタントがこの11月は首位に返り咲くなど、ダイハツは乗用車を含めて好成績を収めました。

念の為に申し上げると、今回のデータは軽自動車を除いた数字です。この分野の双璧はダイハツとスズキであり、3番手がホンダという構図です。あとは各社の力の入れ具合に比例した結果が表れているようです。

SUZUKI Jimny
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【2019年1月~11月の累計販売台数(シェア)と前年同期比】
トヨタ 1,405,074台(45.9%) / +3.0%
日産 348,165台(11.4%) / -13.4%
ホンダ 339,674台(11.1%) / -3.1%
マツダ 153,595台(5.0%) / -7.7% 
スズキ 113,767台(3.7%) / -3.8% 
スバル 98,919台(3.2%) / -11.6% 
レクサス 58,466台(1.9%) / +14.5%
三菱 44,357台(1.5%) / +0.2%
ダイハツ 38,432台(1.3%) / +22.8%

さて、毎月の数字で一喜一憂していては全体像が見えませんので、1-11月のデータも見てみましょう。目立つのはレクサスの伸び率ですね。もうすっかり高級車の代名詞としてブランドイメージが市場に定着しています。

LEXUS LC500
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販売台数でトップに君臨するのはトヨタです。2番手を競う日産とホンダは、ともに軽自動車も力を入れているのですが、やはり乗用車がもう少し頑張ってほしいところです。ホンダは新型フィットの発売が控えますので2020年は明るい材料があるとして、日産はどうなんでしょう。

日産はEVのリーフ、小型車のノート、ミニバンのセレナがそれぞれのジャンルで健闘するものの、人気のSUVはエクストレイルとジュークの2モデルだけ。ラインナップ的にもタマ数不足の印象です。インフィニティなど北米生産車を日本へ導入しようにも左ハンドル車。英国にはピックアップトラックのナバラがありますが、正規輸入してもどこまで売れるやら(個人的には好きなモデルです)。

Nissan Navara
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同社には、いまだセダンだけでもシーマ、フーガ、スカイライン、ティアナ、シルフィという5モデルがあります。トップも交代したことですし、2020年は想定外の嬉しいニュースが届くことに期待ですね。

MAZDA 3 (ポリメタルグレーメタリック)
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ちょっと気なるのはマツダです。街中でマツダ車を見かけるケースは確かに増えましたが、やはり直ぐには数字に出ませんね。商品力と価格が浸透するのはもう少し先のハナシかもしれません。ちなみに、「MAZDA3」と「MAZDA CX-30」は「オートカラーアウォード2019」(一般社団法人日本流行色協会主催)でグランプリを受賞しました。

固有のファンが多いスバルは、大幅に刷新された新型インプレッサ(TOP画像)の売れ筋モデルである1.6リッターモデルの発売が2020年初頭となり、2019年後半は販売面で苦戦を強いられたかもしれません。クルマの出来もさることながら、この1.6リッターモデルはAWDを選んでも価格は222万2,000円とお値打ち。無論、オプション設定が影響しますが、新型ヤリスのハイブリッド並みの価格と驚異的です。

MITSUBISHI PAJERO SPORT
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最後に三菱です。ルノーや日産とのアライアンス関係も影響しますが、もう少し独自のアピールが欲しいところでしょうか。PHEVのアウトランダーや固有ファンの多いデリカなど認知度の高いモデルはあるものの、パジェロという華のあるグローバル車を日本で休止してしまいました。海外では継続販売中ですが、スタイルもいいので復活を期待したくなりますね。

クルマ好きからすれば、輸入車も国産車も情熱をもって作られた1台のクルマに違いはありません。社会が要求する性能は日々変化しても、心を豊かにしてくれる楽しいクルマが増えることを願わずにいられないのです。

Text:Seiichi Norishige

■新型インプレッサ:WEB movie「人生を輝かせるクルマ」篇

 

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Norishige Seiichi

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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