CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

【メルセデス・ベンツ新型Sクラス】ここが凄いよ! ぶつかるとき、ボディをグイッと持ち上げる!

2020.9.6 2020.9.6
2020.9.6
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

永遠のベンチマーク、新型Sクラスついに発表!

2020年9月2日(現地)、ついに新型Sクラスが発表されました。メルセデスにとって、同モデルは自他ともに認めるラグジュアリーセダン。新型Sクラスに採用された技術やデザイン手法は、今後すべての自動車に影響を与えます。

個人的にも大変楽しみにデビューを待っていた新型Sクラスですが、最大の関心はそのインテリアにありました。新世代メルセデスのインパネは、タブレットのようなモニターがデザイン上の特徴です。Aクラスなどエントリークラスならいざ知らず、Sクラスのようなエクスクルーシブなモデルに採用しても高級感を演出できるのか? 興味はその1点にありました。

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コードネームW223となる新型SクラスのCd値は0.22と驚異的なドラッグの少なさですが、エクステリアデザインは、まあ想定内といった感じ。そして、肝心のインテリアデザインですが、スッキリしたなかにも清涼感と先進性が感じられワタシは大いに気に入りました。

ダッシュボード全体のフォルムは、旧型となるW222では乗員に対しフードが覆いかぶさるような造形でしたが、新型は逆にフロントガラスの下面からなだらかな傾斜となり開放感があります。センターコンソールのデザインも一貫性がありまとまっていますね。

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ここで新型Sクラスのデビュー時のエピソードをひとつご紹介します。SクラスのライバルといえばBMWの7シリーズを思い浮かべますが、Twitter上での両雄のやり取りがなんとも粋なのです。

BMW:What we think,when we hear there's "new S" coming... @MercedesBenz ウインク絵文字

このテキストに7シリーズの短い動画を加えBMWはつぶやいたのですが、その21分後にメルセデスからのリプライが……。

Mercedes-Benz:We know we have a "new S",thanks for showing us yours.ウインク絵文字

かつてメルセデスは世界で初めて自動車を具現化したという自負から、他社に対し「我々は自動車を作っているが、他社は自動車らしきものを作っている」というスタンスが感じられたものです。しかし、時代は変わりました。いいものを作っていれば売れる(生き残れる)時代は過去のものとなり、ライバルを認めながらもマーケットを作らねばなりません。

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新型Sクラスの情報はかなり出回っているでしょうから、割愛して2点のみ、クルマ好きに重要な情報をお伝えしたいと思います。

まず一つ目が安全にかかわる機能です。新型Sクラスは側面衝突をいち早く察知し、お得意のエアサスを操作しボディを最大80mm持ち上げ、ボディ側面のもっとも強い部分で衝撃を受けとめます。クルマは前からぶつかるとは限りませんよね。あと、補足として新型Sクラスは後席前面にもエアバッグを採用しています。

もうひとつがアルミとスチールを組み合わせたハイブリッドボディを採用する点です。スチールより軽量なアルミの採用率は50%を超えたそうですが、個人的に評価したいのはスチールを残してくれた点です。

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金属にはそれぞれ特性があるのですが、衝撃を吸収し優しく放出するという点ではアルミよりスチールに軍配は上がります。この特性が乗り味を左右し高級感に貢献するのです。アウディやジャガーもアルミシャシーで健闘していますが、連綿と続くメルセデス特有の上質感は強固なスチールの骨にあるといっておきます。

それでは恒例のスペック紹介です。ローンチ直後は出力の異なるガソリンとディーゼルの直6エンジン計4機種。追って、V8(ISG搭載)が追加され、2021年にはバッテリーだけで100kmの航続距離を実現したPHEVが登場します。

【W223 欧州仕様】
ボディサイズ:全長5,155(標準) / 5,289(ロング)×全幅1.954(※1,921)×全高1,495mm
ホイールベース:3,106(標準) / 3,216(ロング)mm
※フラッシュマウントドアハンドル装着車(ビルトイン式)

【参考データ:W222 日本仕様】
ボディサイズ:全長5,125-5,155(標準) / 5,255-5,305(ロング)×全幅1,900-1,915(共通)×全高1,495(標準) / 1,495-1,500(ロング)mm
ホイールベース:3,035(標準) / 3,165(ロング)mm

【S 450 4MATIC】
エンジン:M256型 直列6気筒ターボ+EQ Boost
排気量:2,999cc
最高出力:270kW(367hp) / 5,500-6,100rpm
最大トルク:500Nm / 1,600-4,500rpm
モーター出力:16kW(22hp) / 250Nm

【S 500 4MATIC】
エンジン:M256型 直列6気筒ターボ+EQ Boost
排気量:2,999cc
最高出力:320kW(435hp) / 5,900-6,100rpm
最大トルク:500Nm / 1,800-5,500rpm
モーター出力:16kW(22hp) / 250Nm

【S 350 d / S 350 d 4MATIC】
エンジン:OM656型 直列6気筒ターボ
排気量:2,925cc
最高出力:210kW(286hp) / 3,400-4,600rpm
最大トルク:600Nm / 1,200-3,200rpm

【S 450d 4MATIC】
エンジン:OM656型 直列6気筒ターボ
排気量:2,925cc
最高出力:243kW(330hp) / 3,600-4,200rpm
最大トルク:700Nm / 1,200-3,200rpm

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ちなみにW222ではディーゼルのOM656型エンジンを搭載するS400dが250kW/700Nmの出力。ガソリンのM256型エンジンを搭載するS450が270kW/500Nmの出力でEGブーストのモーター出力が10kW(16hp) / 250Nmでした。

現状は新型Sクラスの第一報という感じですが、発売モデルの詳細なデータがわかり次第、続報をお届けできればと思います。現在発売中のW222型も年内には型落ちの中古車になります。この点もしっかりとリサーチしたいところです。

Text:Seiichi Norishige

メルセデス・ベンツ日本

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Norishige Seiichi

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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