パンパカパーン。中年と中古車、始まるよ。

今回は、みんな大好きなメルセデスベンツ・ゲレンデヴァーゲン。その専門店として26年のキャリアを誇る「ワンオーナー」を訪れた。

店に足を踏み入れると、まず目を引いたのが2年前に販売が開始された現行型、W463Aと呼ばれるモデル。店長の根本さんによると、これまでのラダーフレームからフロントをモノコックにした、フルモデルチェンジといって差し支えないものだという。こちらの車両も価格は2000万円ちょいと新車と変わらない。

その隣にあるW463型の後期と比べると、現行がいかに大きくなったかよくわかる。その2012年から2018年までの後期モデルは、丸いヘッドライトの下のLEDデイライトが特徴的。ガソリンV8のG550とG63、同V12のG65に加え、ディーゼルのG350dがラインナップする。
相場価格は700万円前後が中心となる(限定モデル除く)。

で、専門店である「ワンオーナー」にはW463の前期型も豊富にある。こちらはフロントライト下のLEDがないのが特徴で、1991年から2012年まで日本で販売されていた。古き良きメルセデスのメカニズムとデザインを残しながら、現代的な快適装備を加えた、ゲレンデがこれ。

直6のG320とV8のG500、それぞれにロングとショートボディ、さらにはカブリオを展開。また00年代に入るとAMGのG55を加え、人気を不動のものにしていった。こちらの相場は500万円前後。
ここで本日のお目当て、マニア垂涎なのが初代モデル、W460型を発見!

パートタイム4WDや機械式のデフロックをシフトノブ周りに配した、超武骨、男らしいモデルがこれだ。
お値段は278万円という。いろめきたつ中年ふたり。だが、やはりここからしっかり整備するとプラス150万円は必要だと根本さんはおっしゃる。

1979年に登場し、NATO(北大西洋条約機構)という北米・欧州の軍事同盟に正式採用された、みんな大好きミルスペックを民生化させたのがこのW460。そこかしこにミリタリーなメカニズムとデザインが配され、男心をくすぐる。

というわけで、試乗。果たして、ふたりの中年とクリオネちゃんの感想はいかに?
Video:Yoshihide Shoshima
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