ハンバーガーメニューボタン
FORZA STYLE - 粋なダンナのLuxuaryWebMagazine
CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

【エントリー500万円以下】指名買いすべき「ボルボ」のSUV

無料会員をしていただくと、
記事をクリップできます

新規会員登録
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

ボルボのSUV全車がパワートレインを電動化

スウェーデンのボルボが全ラインナップの電動化への移行を宣言したのは確か2017年だったと記憶します。しかも、2019年以降のモデルからそのアクションを起こすということで、自動車業界全体に大きな波紋を呼びました。

飛び交うニュースの見出しだけを読めば、全車EVになるのか? と感じるでしょうが、ボルボのいうところの電動化とは、“内燃機関だけのクルマは作らない”という意味であり、簡単にいうと最低ラインをマイルドハイブリッド車にすることで環境性能の底上げを図るという戦略になります。

で、2020年8月25日付のプレスリリースによれば、今後発売されるボルボSUVは全車電動化モデルになるとあります。早速、公式HPをチェックすると既にエンジンだけの力で走るモデルの掲載はなく、コンパクト・シティSUVの『XC40』、ダイナミック・スウェディッシュSUVの『XC60』、プレミアム7シーターSUVの『XC90』という3つのラインがすべて仕様変更されていました。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

ボルボが採用する48Vハイブリッドシステムは、一般的にISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と呼ぶもので、エンジンとトランスミッションの間にモーターを置き、エンジンをアシストするほかに、エンジンを始動するスターターとジェネレーター(発電機)の役目を担うシステムとなります。

一方、この48VハイブリッドシステムにはBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレータ)というシステムもあります。簡単にいうとこのタイプはベルト駆動のため汎用性が高く、その気になれば最小限度の変更でMHEVを名乗ることも可能です。どちらが優れているか一概にいえない面もありますが、ISGの方が全域で実用トルクを発揮するメリットがあります。

さて、具体的に電動化されたボルボSUVを見てみましょう。サンプルは末っ子モデルの『XC40』です。グレードはボリュームゾーンである『B4』としました。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

【VOLVO XC40 B4 Series】
ボディサイズ:全長4,425×全幅1,875×全高1,660mm
ホイールベース:2,700mm
最低地上高:210mm
エンジン:2リッター直列4気筒ターボ(B420T6)
最高出力:145kW(197ps) / 4,800-5,400rpm
最大トルク:300Nm / 1,500-4,200rpm
モーター出力:10kW / 40Nm
トランスミッション:8AT
駆動方式:FF / AWD
乗車定員:5名
WLTCモード:FF 12.7 / AWD 12.5 km/ℓ
JC08モード:13.6km/ℓ
価格(税込):409-539万円

ボルボは今回パワートレインを刷新するにあたり、エンジン本体も見直し第3世代へと進化させています。2リッターの直4は変わらないのでは? と思われそうですが、約90%は新設計といいます。時流に則りアイドリングストップ機構も備わるのですが、ISGの恩恵で再始動&走り出しもスムースとなり質感も向上しているそうです。

さて、メカニカルなハナシはこの辺までとして、実際に購入するとなるとどのボルボSUVがふさわしいのか検討してみましょう。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

基本的にボルボSUVは“指名買いのライフスタイルカー”なので、既にお決まりの方は迷わずお好きなモデルをご購入されるのが後悔のない選択だと思います。問題はサイズ感や価格面でも人気の事実上エントリーモデルとなる『XC40』です。値ごろ感のあるB4シリーズですが、その価格差は130万円もあるのですから。

B4シリーズを大まかに分類すると、FFとAWDという駆動方式の違いがあります。FFなら409万円から。AWDでは499万円というのが最廉価となります。まずはココが分水嶺となるでしょうか。

ちなみにFFモデル(全2グレード)には装備の充実したモメンタムというグレードがあるのですがコチラは479万円です。「70万円差ってスゴイな」と思われるでしょが、シートがファブリックでかつシートヒーターがないこと、サンルーフやパーク・アシスト・パイロットのオプション設定がないことなど、装備表とにらめっこして問題なければエントリーモデルの409万円はバリューだと思います。

Yahoo! 配信用パラグラフ分割

予算が許すなら『XC40』には最高出力184kW(250ps)を発生する高出力モデルの『B5 AWD R-Design』もあり、また、来年にはBEVの『Recharge Pure Electric』が導入されます。新車の一般保証が従来の3年間から5年間走行距離無制限に延長さるなど魅力は尽きませんが、いずれにせよボルボファンには悩ましい選択です。

最後になりましたが、ボルボは今回のSUVに加え全モデルを年内に電動化します。また同時に、安全面への配慮から最高速度180km/h制限を導入。そして、最高速度を任意設定できるケアキーも導入しています。北欧デザインと進化系安全神話でさらなるブランド力を身に着けた最新ボルボ。皆さんの評価はいかがでしょうか。

Text:Seiichi Norishige

ボルボ



RANKING

1
2
3
4
5
1
2
3
4
5