外出自粛が長引いて、おしゃれマインドが高まっているフォルツァーの皆さん!──コロナショックをもろにかぶったアパレル業界が苦境に立たされていると様々なニュースを目にしますが、こんなときだからこそファッションの持つ力を自らのパワーに変えたいもの。
2月29日にリニューアルオープンした新丸ビル2階の「ブリティッシュメイド 丸の内店」ですが、取材後にコロナ禍が高まったため、公開を控えていました(5月30日(土)より営業時間を短縮して営業開始)。
「以前の英国然とした重厚な雰囲気のお店も好きでしたが、ライトで明るい内装になって、女性も入りやすい感じになりましたね」と、マルちゃんも一発で気に入った英国メイドのセレクトショップで、前後編にわたってショッピングを満喫しました!
「英国のストーリーあるライフスタイル」と出合える店
ブリティッシュメイド 丸の内店店長の高畑勇気さんのナビゲートで、まず店内をグルッと一周。リニューアル前と比べて、什器が新しくなったり、植物を追加したり、床材が明るくなったり、グッと入りやすい雰囲気に仕上がっています。
マル ステキなお店に変わりましたね。扱っている商品は良い意味で敷居が高いのに、間口が広くなった印象を受けます。
高畑 ありがとうございます。床を明るくして、タイルも使ったり、英国羊毛の絨毯を新たに取り入れたりして、モダンな雰囲気になっています。
マコ 2階の周りのお店がレディースが多いから、この雰囲気だとカップルも入りやすいでしょうね。
マル ファッションに詳しくない人でも商品の良さに引きつけられて、フッと入店しそう。
高畑 当店は、「英国のストーリーあるライフスタイル」をコンセプトに、英国のクラフトマンシップから生まれたストーリーのある英国ブランドの商品を扱っています。靴ではジョセフ チーニー、チャーチ、レザーグッズブランドのグレンロイヤル、アパレルではドレイクス、ジョンストンズ、ラベンハム、マカラスター、バッグのブルックス イングランドなどをラインナップしています。
マコ では最初はやっぱり靴から見ていきましょうか!
ジョセフ チーニーが若きビジネスマンから人気急上昇のワケ
マコ 「ジョセフ チーニー」は最近人気がまた出てきていますよね。特に20代後半から30代のビジネスマンがビジカジ用に履いていると聞いています。
マル 「英国靴を初めて履いてみたい」という男性にも売れているそうですね。
マコ その人気をリードしているのが、モデル「ケンゴン H(ハイブリッド)」ですよね。定番モデルの「ケンゴン II R(ツーアール)」をオンオフ兼用にしたハイブリッドモデルで、今春の発売からすごい勢いで売れているとウワサになっています。
ジョセフ チーニー「CAIRNGORM H(ケンゴン ハイブリッド)」7万8100円(税込)
高畑 ジョセフ チーニーは130年以上の歴史を誇る老舗のシューメーカーですが、2009年に「チャーチ」から独立したのを機に、生産体制を整えて、ラスト(木型)のバリエーションを増やし、個性的な直営店を展開するようになりました。
マル ジョセフ チーニーのロンドンの直営店は、エリア毎にお店の内装や雰囲気を変えているそうですね。イーストロンドンはカジュアルとか、面白いですね。
高畑 さらに、2014年にエドワードグリーンにいたアレックス氏を工場長として招聘したことで製品のクオリティが上がり、ブランディングも明確になって、従来の英国好きのお客様に加えて、“ファッション・デザイン・機能性”のバランスが整っているケンゴン II Rや、ドレスとカジュアルの融合=ハイブリッドを目指してリリースされたケンゴン ハイブリッドなどを求める若いビジネスマンも増えています。
マル 靴磨き大会に出場するような靴磨き職人のファンや追っかけの人にもジョセフ チーニーは人気ですよ。
高畑 では、お二人のサイズフッティングから始めましょう。
マコ 計測ありがとうございます。サイズは「UK8.0」でしたね。できれば最新モデルのケンゴン ハイブリッドを履いてみたいのですがありますか?
高畑 すみません。ちょうどUK8.0は人気サイズで在庫を切らしています。
マコ 店長のお薦めはありますか。
高畑 定番ですが、タッセルローファーはお持ちですか。
マコ ラウンドトゥのカジュアルなのは一足持っていますけど……。
マル 今、ローファーが人気ですから、タッセルも売れているでしょうね。
高畑 今日、自分も履いていますが、“ローファーの2足目”としてタッセルをお買い求めになる男性が多いですね。では、モデル「HARRY(ハリー)」を履いてみてください。
マコ ほっそりとしたトゥに、甲の高さも低めで、全体的にスマートですね。店長のは何年目ですか。
ジョセフ チーニー「HARRY(ハリー)」7万4800円(税込)
高畑 ちょうど2年履いています。
マコ 店長のはポリッシュをかけているので、このおろしたてと全然雰囲気が違いますね。
高畑 タッセルデザインも控えめなので、ビジネスにはもちろん、オフのスタイルにもフィットしますね。
マコ タッセルって昔は“オヤジ臭い”デザインの代表だったのに、今は若い人が上手に履きこなしているのを見ると、「一周回るんだなぁ」と思いますよ。
マル もう何周も回ってるんじゃないですか?(笑)
英国王室風のロイヤルブルーに、パンキッシュなチャーチ!
マコ 今日のマルちゃんは鮮やかな色のジャケットにヒール靴で、ちょっとマニッシュ風なのかな。
マル 今日はブリティッシュメイドさんの取材なので、英国王室に敬意を表したロイヤルブルーを着てきました。
マコ 流石っす。マルちゃんのフィッティングの結果は「EU37.5」でした。さて、何を履きますか。
マル マコちゃんがジョセフ チーニーを選んだので、私は「チャーチ」にします。履くならやっぱりスタッズ付きですよね。定番のウィングチップの短靴じゃなくて、ブーツにします!
高畑 スタッズ付きはチャーチのわかりやすいアイコンなので、皆さん最初に手に取られますね。
マコ 着こなしはマニッシュなのに、足元はパンキッシュ! カッコイイなぁ。
マル ラストも細身で、足入れの感じもいいですね。
チャーチ「KETSBY MET(ケッツビー メット)」11万円(税込)
マコ 今日履いてきたカルミーナとは違う?
マル カルミーナのようなヒールがある靴を履くとスタイルが良く見えるし、不思議なもので、気持ちがオンになるんですよね。
マコ なるほど。「女子がオン」するんだ。
マル でもこのウィングチップブーツは、一足あるとコーディネートの幅が広がりますね。
高畑 メタルスタッズは人によって好みが分かれますが、ポッテリとしたエッグトゥと愛らしいフォルムは人気です。チャーチはファッション性の高い方が好まれますね。
彼女や奥様へのギフトにぴったりな「マカラスター」を発見!
マル このニット、可愛いですね。「シンプルだけど、凝ってる作り」で、ものが良いのがわかります。ネックのデザインが上手。
高畑 これはスコットランドに拠点を持つ「マカラスター」のニットTシャツで、イギリスの作業着である“スモック”のディテールを取り入れています。
マカラスター「スモックニットTシャツ」1万5400円(税込)
マル 30代の女性にはピッタリの上品さがありますね。
マコ モックネック的なデザインで半袖というのが使いやすそう。彼女や奥さんへのプレゼントにいいですね。
マル こんなシンプルなニットTが似合う女性はステキです!
ギフト選びは難しい? 簡単? マルちゃんのギフト講座
マコ マルちゃんはプレゼントをもらうのもあげるのも多いでしょ?
マル ギフトって、贈る相手と一緒に選ぶのが好きな人と、サプライズして欲しい人に分かれますよね。
マコ マルちゃんはどっち?
マル 今までは、「私のことを考えていてくれた時間」もうれしいので、サプライズは好きでしたが、最近は、一緒に選びに行くのもいいかもって思っています。
マコ どうして?
マル 一緒に行くと、その男性のこともわかるでしょ。
マコ なるほど。でも一緒に買いに行くと、値段がバレるじゃん。たとえば、「好きなのを選んでほしいけど、3万円までね」って冷めない?
マル 私はそういうところはすごく忖度しますよ。「思っているより高いな」という顔をされたら、ごめんなさいって思って、高い物を選びすぎたら、見合うぐらいに必ずお返ししています。
マコ そういうところは難しいよね。
マル 「これいいな」って思ったら、顔色をうかがって、なんとなく空気でわかりますけど、プレゼント選びは難しいですよね。
マコ 相手のお財布事情もあるからね。
マル マコちゃんは一緒に選ぶのとサプライズとどっちですか。
マコ 僕は完全にサプライズオンリー。でも、「これは絶対喜んでくれるだろう」と思ったモノが全然使ってくれなかったり、意外なモノが喜ばれたり。夫婦で長く一緒にいても相手の好みはわかりません(笑)。
マル 次回後編は、レザーグッズブランドの雄「グレンロイヤル」と、みんな大好き「ドレイクス」をお買いものします!
ブリティッシュメイド 丸の内店
東京都千代田区丸の内1-5-1
新丸の内ビルディング2F
TEL:03-5876-6520
11:00~19:00(新型コロナウイルス感染拡大防止のため当面の間、営業時間を変更)
1月1日、1月第3日曜日休
丸山尚弓(まるやま なおみ)
「美人すぎるメンズファッションライター」として活動中。メンズファッションを題材とした自身のFacebookは、コメントが女性目線で分かりやすいと好評で、紹介した商品には問い合わせが殺到する。ファッション初心者を「素敵な男性」へと優しく導くことが信条。またファッションだけでなく「人生を豊かにするライフスタイル」をテーマに、男性としてトータルの魅力アップが目指せる記事を発信している。ライター以外の活動として、メンズブランドの企画やブランディングも行う。特技はコミュニケーション力を活かして外国人ともすぐに友人になれること。趣味はタウンウォッチと英語での映画鑑賞。
Instagram:@maruchan.703
Photo:Shimpei Suzuki
Text:Makoto Kajii