FORZA読者のみなさまは、インテリアに対してのこだわりも強いことかと思います。
北海道・石狩に自社工場を持つオーダーソファブランド「blocco(ブロッコ)」の路面店が、東京・南青山に2月29日(土)にオープン。
マコ(梶井誠)とマル(丸山尚弓)が早速取材に行ってきましたよ!
ソファはくつろぎを演出する。
マコ&マルを案内してくれるのは、青山店の米川美和店長です。
マル FORZA STYLEの読者なら「スーツのビスポーク」には慣れている方も多いと思います。ここでは、ソファもビスポークできるよと。そういう理解で合っていますでしょうか?
米川 そうですね、生地から部材、サイズまでスーツをオーダーする感覚で作っていただける“一点物”です。
マコ 家族の中心にオーダーメイドのソファがあるって、カッコイイですね。
マル そういうセンスのあるお父さんお母さんが作ったソファなら、お子さんもうれしいでしょうね。
店内に素材と明るさが異なるゾーンが2つある理由
マル お店の入口はシックで落ち着いた雰囲気なのに、反対側はグッと明るい感じで、面白い作りですね。
米川 気づいていただいてうれしいです。ウォールナットのフローリングと壁に囲まれた落ち着いた空間がダークゾーン、ホワイトオークのフローリングと白壁に光が入る空間がライトゾーンで、床材から違うんですよ。
マル わぁ、本当ですね。これは、明るい部屋にソファを置いたときと、落ち着いた部屋に置いたときの対比なんですか。
米川 はい、ご自身のリビングルームの雰囲気に近い方で、生地の色などを見ていただくことができます。
マコ 買う方もそこまで考えていないから、これは説得力がありますね。
マル このダークゾーンとライトゾーンを区切っている壁のようなものは何ですか。
米川 店内中央にあるのは、「ソファフィッティングラボ」というオリジナル什器です。この什器にはソファを構成するパーツが収まっていて、座面や背面を取り出して、実際にソファを作っていただくことができます。
マル この座面のパーツは隙間なくぴったりと収まっていてすごいですね。
米川 指を差し込んで取り出してみてください。
ソファの座面の座り心地は、柔らかめから硬めまで6段階から選べる!
マコ 基本的なことですが、ブロッコのオーダーは何ができるんですか。
米川 お好みの座り心地とサイズ、生地、脚の素材や色、アームや置きクッションなどがお選びいただけて、座面の座り心地は20通り、背面の柔らかさは8通りご用意しています。
マル この什器に収まっているのは全部違うんですね!
マコ すごいですね。座り心地の硬い、柔らかいぐらいだと思っていました。
米川 店内に置いてある「スタンダード」にまず座っていただいてから、什器からお好みの硬さの座面と背面を取り出して、実際に置いて座っていただけます。
マル それはわかりやすいですね。
米川 スタンダードの座面クッションは、「6段階の5」の硬めになっています。
マコ&マル 「6段階の5!」。ソファ選びで初めて聞きました。
米川 座り心地の良さを決める要素は「硬さ」と「クッションの質」の大きく分けて2つになります。
マコ スーツ生地と同じですね。素材と目付のような感じですね。
マル 俄然、探究心が出てきました!
米川 例えば、「ソファで横になることが多い、食事をする」なら5~6の硬め、「仮眠をとったり、リラックスする」なら1~2の柔らかめ、「読書や映画を観る」なら3~4の中ぐらいをお薦めしています。
マル 私はソファの上でPC作業したり、食事をすることもあるので硬めですね。
マコ うちはテレビの前に置いて映画をよく観るから中ぐらいですね。なるほど……。
座面をよく見ると、6cmずつ奥に行くに従って長くなっています
ソファの座面は、奥行き6cm単位、横幅1cm単位でオーダーできる!
米川 ソファ選びを迷われているお客様には、「家でどういう風にくつろいでいるのかをイメージしてください」とアドバイスしています。それで、くつろぎ方によって硬さや好きな構成をつかんでいくという感じですね。
マコ 座面を選んで、背面を選んで、肘掛けを選んで、さらにハイバック仕様のヘッドレストを付けたり、プラモデルを組み合わせていくような感覚ですね。
マル あ、男性はこういうの大好きですよね~。
米川 肘掛けも「枕代わりに使いたい」から低く、「テレビのリモコンを置きたい」から幅が厚いものを選ばれる方もいます。
マル そこまでいくとワガママですね(笑)。
マコ サイズも自由なんですか?
米川 座面は、奥行きが6cm単位、横幅は1cm単位でオーダーいただけます。肘幅、背クッションの高さや木製の脚の長さの変更もできます。
マル ルンバの高さを測ってこなきゃ!
マコ まぁそういうことですよね。座面の奥行きは深い方が座りやすいなぁ。落ち着くし。
マル 私は奥行きは狭い方が座りやすいです。
米川 ご夫婦で、奥行きや背クッションの高さをそれぞれ変えてオーダーする方もいます。
マコ そうか、体格差のあるカップルならそういうこともできるんですね。
マル 私の方には絶対ヘッドレストを付けてくださいね!(笑)
マコ ソファの「座り位置指定」って面白いですね。うちなら、そこに「犬用」を付けようかな(笑)。
上手なオーダーソファの作り方、教えます!
マコ ブロッコのオーダーソファの面白さや楽しさはわかりましたが、オーダーするときの注意点ってありますか。
米川 最近は「リビングルームのここに置けますか?」と、家の図面を持って来られる方が増えましたね。
マル それは失敗がないし、賢いですね。私、このソファが大きくて気に入ったんですが、家に入るかな?
米川 このソファは北海道で人気のゆったりサイズで、「床のようにくつろげる」と好評なんですが、北海道は家が大きいので、搬入経路の心配がないんですね。
マコ なるほど。東京はエレベーターも玄関口も狭いところがたくさんありますよね。
米川 お客様の中には、「入口が狭いから、2メートルぐらいの3人掛けがほしいけど、分割で作ってほしい」という方もいますね。
マル オーダーだからそういうことも注文できるんですね。
マコ たとえば、米川さんに「予算25万円ぐらいで作ってくだい」というのも可能ですか。
マル スーツのビスポークとか、「積み上げ算式」に作ると、とんでもない金額になったりしますもんね。
米川 もちろんご予算内でのご提案は可能です。ブロッコのソファの平均価格はファミリータイプで30~35万円ぐらいですね。
→オーダーソファの後編は、マコちゃんとマルちゃんが「理想のソファ作り」に挑戦!
blocco(ブロッコ)青山店
東京都港区南青山2-13-2
サンライズ青山ビル1F
03-6438-9166
11:00-19:00(水曜日定休)
丸山尚弓(まるやま なおみ)
「美人すぎるメンズファッションライター」として活動中。メンズファッションを題材とした自身のFacebookは、コメントが女性目線で分かりやすいと好評で、紹介した商品には問い合わせが殺到する。ファッション初心者を「素敵な男性」へと優しく導くことが信条。またファッションだけでなく「人生を豊かにするライフスタイル」をテーマに、男性としてトータルの魅力アップが目指せる記事を発信している。ライター以外の活動として、メンズブランドの企画やブランディングも行う。特技はコミュニケーション力を活かして外国人ともすぐに友人になれること。趣味はタウンウォッチと英語での映画鑑賞。
Instagram:@genstagram.tokyo
Photo:Riki Kashiwabara
Text:Makoto Kajii