FASHION ― エロサバ

干場の「エロサバ」

オッサンの安心感と安定感は 何よりの媚薬

2020.2.17 2020.2.17
2020.2.17

実はこれ、前回のコーディネイトとアウターを替えただけ。 それでどこまで違って見えるか、自分における挑戦でもあるんです(決して、手抜きではありません)。

これは僕にとって、勝負下着パート2。常に安定した勝負勘を養うための、精神安定剤的な側面もあるスタイルと言えるかもしれません(笑)。

アイテム

ブルゾン/ロロ・ピアーナ
スーツ/タカシマヤ スタイル オーダーサロン
シャツ/アルコディオ
ネクタイ/タカシマヤ スタイル オーダーサロン
チーフ/ムンガイ
グローブ/ヘストラ
時計/ヴァシュロン コンスタンタン
リング(右)/フィクサー
リング(左)/アスプレイ
ソックス/グレン・クライド
靴/WH

まずは前回、言及できなかったスーツの説明からいきましょう。こちらのスーツは、タカシマヤ スタイル オーダーサロンのものなんですが、全部で3タイプありまして……。

通称、干場モデルと呼ばれる「1型」は、イギリス、イタリア、フランス、アメリカといった、日本にとってファッション先進国だった諸外国のそれを見てきた僕が、それぞれの良さを加味しながら、独自視点で編集した日本人に似合うグローバルスタンダードなデザインに落とし込んでいる点にあります。ちなみに「2型」はイタリア的、「3型」は英国的な肩のラインや特徴を落とし込んだスーツになっています。

実はこのスーツ、年を追うごとにブラッシュアップしていまして……。今回、僕が着ているものは「0型」という最新モデルになります。実際に名前は言えませんが、某有名なモデリストに参画していただいて、グローバルスタンダードな「1型」をさらにブラッシュアップして とてもカッコイイスーツに仕上げています。

胸ポケットをバルカ型にして、身体の丸みに沿うシルエットに改良。細かな点ではありますが、このへんは 専門家でなければ立ち入れない領域。そのおかげで格段にエロス度合い(完成度!)が増しています(笑)。

そうは言っても、前回述べた通り、この季節はアウターこそが主役。ここではロロ・ピアーナの「アイサー・ジャケット」を、この勝負スーツの上に羽織ってみました。どうですか、このオッサン具合?

でも、それこそが僕の狙いでもあります。オッサンはエロい! それを包み隠さず、オッサンのエロさを積極的に肯定したのが このスタイルのキモなんです。

だって、普通はオッサン臭さをみんな毛嫌いすると思うんですよ。でもね、それをあえて開き直って、しかもラグジュアリーにそこを突き詰めると、不思議に安心感や安定感が生まれてくる気がしませんか? 妄想かもしれませんが(笑)。

そうなったら、あとは美女の手をとり、ポケットの中に入れてしまうだけ(セクハラには要注意!)。これがとにかく気持ちいい。入れると……、あったか〜いんです。その具合と言ったら格別。ポケット内側のベルべットの上質な生地に触れただけで昇天してしまうほど……。ちなみに、僕は何度も昇天から輪廻転生を繰り返しています(笑)。

ちなみに、このアイサー・ジャケットの原型は、2000年アルペンスキーW杯でロシニョール・チームが着用したというモデル。デザイン性はもとより、機能性もバッチリです。

素材にはロロ・ピアーナ独自の「ストームシステム®」の加工を施していて、カシミアでありながら、防水性・防風性に優れているのも特徴。特殊技術による中綿入りのデザインなので、保温性もパーフェクト。ブラウンスエードの襟は、ベージュのカシミア素材のものに取り替えることも可能。アウトドアはもちろんですが、都会で着るにも申し分のない仕上がりです。

あとは……冬の時期のコートって、脱ぎ着が大変じゃないですか。でも、これだったら、いつでも“いざ鎌倉!”。すぐに臨戦態勢に入れる準備はできています。あれれ、そんな話じゃなかったっけ? 

とは言え、このスタイルの最大のポイントは安心感と安定感。バブリーな派手さはないものの、そんなものは、そこいらの狗(いぬ)にでも食わせてしまえ。つまり、女性に限らず、相手には信用と信頼を与えることが必要だってことを言いたかったんですよね。

ん、それで 何の話をしてたんでしたっけ?


今回のスタイルのキモは……。

●タカシマヤ スタイル オーダーサロンのスーツは干場監修。
●だから困ったら、ここでグレースーツをオーダーすべし。
●ただ、冬のスタイルはアウターが華。
●でも、あえてオッサンぽいアイテムに振る勇気が奇跡を生むかも!?
●ただし、責任は取りません(笑)。


Photo: Ikuo Kubota (OWL)

Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba


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干場義雅が愛する
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4冊目の本では、女性のエロサバなスタイルについてまとめています。女性はもちろん、男性が読んでも面白いのでぜひ。奥様にもすすめてくださいね。

干場義雅が語る

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3冊目の書籍は、難しいとされる大人のカジュアルスタイルについて書いています。読んでいない方はぜひ!

干場義雅が教える

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2冊目の書籍は、色気についてです。
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一流に学ぶ

「色気と着こなし」
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1冊目は、スーツの着こなし術から世界の一流品選びまで、基本的なことやお洒落の本質について書いています。読んでいない方はぜひ!

世界のエリートなら誰でも知っている

「お洒落の本質」
(PHP出版)

【エロサバ】-Hoshipedia

「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。

Author profile

干場 義雅
干場 義雅
Hoshiba Yoshimasa

FORZA STYLE 編集長 兼 ファッションディレクター

尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。
スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする小誌編集長。1973年、東京生まれ。

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